Overture!

アルバム『overture!』の紹介



Winkの12枚目となるオリジナル・アルバム『overture!』は、1994年7月1日ポリスターからリリースされました。このアルバムは、タイトルの通り、Wink1960年代の音楽と出会う、いわば「Wink meets the 60's」というテーマを掲げています。新鮮さの中に懐かしさを感じさせるサウンドは、当時の洋楽の影響を色濃く反映しています。

アルバムの内容



『overture!』は、これまでのWinkアルバムとは異なり、打ち込み中心のサウンドから脱却し、バンド・サウンドを基にしています。その中で、マージー・ビートやフォークソングといったスタイルが取り入れられており、1960年代の音楽シーンを彷彿とさせる仕上がりとなっています。

アルバムの中でも特に目を引くのは、シングルいつまでも好きでいたくて」と「トゥインクル トゥインクル」です。「トゥインクル トゥインクル」にはオリジナル・ヴァージョンと60'sヴァージョンが収録されており、聴き比べる楽しみがあります。注目すべきは、これまでのWinkアルバムに見られた洋楽のカバーが収録されていない点です。本作及びその次のアルバム『voce』ともに、すべてオリジナル楽曲で構成されているため、Winkの新たな一面を感じることができるでしょう。

コンサートツアーと再発



1994年8月13日からは、「1994 concert tour ″overture!″」が開始され、アルバムのプロモーション活動が本格化します。このツアーでは新曲を披露し、ファンからの多くの支持を得ました。

さらに、Winkは長い年月を経て再度このアルバムに光を当てました。2014年1月15日にはBlu-spec CDがリリースされ、当時の音源の質を高める工夫がなされました。また、2018年9月12日には、アルバムに収録されている「いつまでも好きでいたくて」と「トゥインクル トゥインクル」のカップリング曲を加えたオリジナル・リマスター盤UHQCDが発売されました。これにより、現代の音楽配信サイトでも高解像度の音源を楽しむことができるようになりました。

収録曲リスト



以下は、1994年盤、2014年盤、2018年盤に収録されている主な楽曲です。

これらの曲は、Winkの独自のスタイルと、60年代の音楽の雰囲気を融合させた作品として、ファンに新たな印象を与えています。『overture!』は、ただのアルバムに留まらず、Winkの成長過程や音楽的挑戦を体感できる貴重な一枚です。

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