PARAMUSHIR〜信じ続けた士魂の旗を掲げて

PARAMUSHIR～信じ続けた士魂の旗を掲げて

『PARAMUSHIR～信じ続けた士魂の旗を掲げて』は、2018年に上演された演劇ユニットTEAM NACSの第16回公演です。脚本は林民夫氏が担当し、演出を森崎博之氏が行いました。これは、TEAM NACSが2015年の『悪童』以来3年ぶりに行う本格的な舞台作品となります。

概要

この舞台の物語は、1945年8月15日の第二次世界大戦終戦後に設定されており、北海道千島列島の幌筵島および占守島を舞台に展開されます。登場人物はすべてフィクションですが、史実に基づいて描かれています。森崎氏の発案は、2007年に舞台デザインを検討する中で見つけた旧日本軍の戦車の写真に由来しています。

公演タイトルの「PARAMUSHIR」は「ポロモシル」と読み、観客にはその読み方は明かされずに、物語に引き込まれる形で進められました。また、副題の「士魂」は、戦車第11連隊の別名で、深い意味を持っています。

公演の千秋楽は全国の映画館でライブビューイングを実施し、合計で56回の公演において約80,000人の観客を動員しました。千秋楽のライビューを含めると、総動員数は115,000人に達しました。さらに、2018年にはWOWOWで独占放送され、DVDおよびBlu-rayも同年に発売されました。

あらすじ

物語の背景は、1945年8月15日の玉音放送の後、ソ連軍が占守島と幌筵島に上陸するという緊迫した瞬間に始まります。ソ連軍は日本がポツダム宣言に正式に調印する前に千島列島を奪う意図を持ち、北海道本土へと軍を進める計画を立てています。主人公たちは、小宮勝四郎少尉、桜庭仁平上等兵、田中誠二等兵、水島哲軍曹、そして矢野正三整備兵の五人です。彼らは、攻撃を仕掛けてくるソ連軍に立ち向かい、故郷である北海道を守るために戦う姿が描かれます。

公演スケジュール

この公演は、各地での上演が計画されており、以下のスケジュールで行われました。

• - 大阪公演：2018年2月3日 - 2月11日（森ノ宮ピロティホール）
• - 愛知公演：2018年2月13日 - 2月18日（東海市芸術劇場）
• - 札幌公演：2018年2月22日 - 2月25日（ニトリ文化ホール）
• - 仙台公演：2018年3月1日 - 3月4日（東京エレクトロンホール宮城）
• - 福岡公演：2018年3月9日 - 3月11日（福岡サンパレス）
• - 東京公演：2018年3月14日 - 4月1日（TBS赤坂ACTシアター）

出演者

主要な出演者は、TEAM NACSのメンバーが務めました。

• - 小宮勝四郎少尉：森崎博之
• - 桜庭仁平上等兵：安田顕
• - 田中誠二等兵：戸次重幸
• - 水島哲軍曹：大泉洋
• - 矢野正三整備兵：音尾琢真

この他にも、多くの俳優が脇を固めており、展開に厚みを加えています。

スタッフ陣

演出の森崎博之氏を始め、脚本家の林民夫氏や美術、音楽、照明、音響など、才能あふれるスタッフが協力し、舞台の実現に貢献しました。

ライブ・ビューイング

この公演は、ライブビューイングも行われ、日本各地で観客が同時に体験できるよう工夫されていました。このようにして、広範囲にわたるファンに作品を届けることができました。

外部リンク

公演の詳細や出演者、スタッフについては、TEAM NACSの公式ウェブサイトでも確認できます。

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