「PEACE -strings version-」について
「PEACE -strings version-」(ピース -ストリングス バージョン-)は、日本の著名なロックバンド、
JUDY AND MARYによる22枚目の
シングルであり、バンドの最後の
シングルとして特別な意味を持っています。この曲は
2001年3月9日に
エピックレコードジャパンからリリースされました。この日は、バンドの解散の翌日であったため、多くのファンにとって感慨深い日に思えたことでしょう。
リリースされた表題曲の「PEACE -strings version-」は、彼らのアルバム『WARP』に収録されている楽曲のアレンジバージョンです。この曲は、その後『
COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」』にも収められ、様々な形で多くのリスナーに親しまれました。特に注目すべきは、本作が完全生産限定盤としてリリースされ、CDとTシャツがセットになって販売されたことです。この品番はESCB-2218~2219で、Tシャツは真空パックに圧縮された状態で、プラスチック製の三方背ボックスに収められていました。
この特別なリリースには、発売前の予約段階で完売が決定したため、一般店舗での購入はほとんど不可能でした。こうした事情から、ファンの間では非常に希少な商品となりました。
また、PV(プロモーションビデオ)は有名な映画監督、河瀬直美によって撮影され、後にDVD
シングルとしてもリリースされました。収録楽曲は、表題曲「PEACE -strings version-」とそのバックトラックが含まれています。楽曲の作詞はTackとyukkyが手がけ、作曲・編曲は
TAKUYAが担当しました。どちらのバージョンも6
分24
秒という長さで、聴く者に深い印象を残す内容となっています。
映像作品について
本作は、ラスト
シングル「PEACE -strings version-」のPVに加えて、レコーディングの様子やインタビューも収録されています。ただし、収録されているのは「strings version」であり、PVのタイトルはオリジナルと同じ「PEACE」が使われています。映像作品はVHSとDVDでリリースされ、ベストアルバム『
The Great Escape -COMPLETE BEST-』からわずか2週間後に発売されました。
興味深い点は、
シングル曲としては唯一「
JUDY AND MARY ALL CLIPS -JAM COMPLETE VIDEO COLLECTION-」には収録されなかったことです。現在、このVHSおよびDVDは廃盤となっており、入手が難しくなっています。最後の作品として姿を消した彼らの映像作品に関しては、その後のリリースはなくなりましたが、CDの付属物としてはDVDが含まれた作品も存在しています。たとえば、「1992
JUDY AND MARY BE AMBITIOUS + It's A Gaudy It's A Gross」というDVDや、『
COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」』の期間限定盤に付属されていたDVDなどです。
このように「PEACE -strings version-」は、
JUDY AND MARYの音楽活動の締めくくりとして、そしてファンにとって特別な記憶を呼び起こす作品となっています。