PENDULUM

石井竜也 『PENDULUM』 (2008)

『PENDULUM』（ペンデュラム）は、2008年3月26日にリリースされた石井竜也の12枚目のスタジオ・アルバム。

解説

アルバムのテーマは「男と女」。男性が抱える心の揺れを振り子に例え、その繊細な感情を描き出している。完全生産限定盤には、石井竜也がデザインしたペンダント『WINDULUM』が付属。ジャケットは完全生産限定盤と通常盤で異なる。

収録曲

全作詞・作曲: 石井竜也 (特記以外)
編曲: TATOO

1. 誘惑
大人の男女の駆け引きを美意識として表現した楽曲。

2. I LOVE YOUR WAY
激しく揺れ動く感情を受け止めたいという思いが込められている。

3. 旅の途中で
23rdシングル。

4. YOU FARAWAY
「男の恋の喜び」をテーマにした楽曲。

5. 雨上がりの二人
石井竜也曰く「冗談半分のような作品」。

6. 潮騒
石井竜也曰く「女性がイラつく曲」。夏のサンタフェをイメージしている。

7. DARKNESS FIELD feat. MICRO from HOME MADE 家族
(作詞: 石井竜也・MICRO)
HOME MADE 家族のMICROとのコラボレーション曲。「ダークな部分」がテーマ。

8. GENTLE KISS
「相手の幸せを願うキスがあってもいい」という思いから制作された楽曲。

9. 夜明け
男女の危うい関係性を切り取った楽曲。

10. ENDLESS
男性の未練がましさを表現した楽曲。

11. FULCRUM
(作曲: 多東康孝)
インストゥルメンタル。「振り子には支点が必要」という発想から、レコーディング終盤に急遽制作された。

12. ユレテ・ユルシテ
石井竜也曰く「思わずため息が出てしまいそうな、情けない男の歌」。

13. THE PENDULUM OF LIFE
23rdシングル2曲目のアルバムバージョン。

14. 裏切り

15. 愛色
市川崑監督作品『炎上』のエロティックなシーンからインスピレーションを得て制作された楽曲。
当初は前作『日時計』に収録予定だったが、アルバムのバランスを考慮してお蔵入りとなっていた。

16. EARLY BRUNCH
前作『日時計』のレコーディングで訪れたロンドンに感銘を受け制作された楽曲。
本来は1曲目に収録される予定だったが、「後味が良すぎると次の曲が成り立たなくなる」という理由からこの位置になった。

17. 印象派夕景
23rdシングル3曲目のアルバムバージョン。シングルはインストゥルメンタルだったが、アルバムバージョンではボーカルが追加され、曲も長めに収録されている。

アルバム全体を通して、石井竜也の独特な世界観と、男女間の複雑な感情が表現された作品。様々な愛の形を様々な角度から見つめ、聴く人の心に深く響く。

参考文献

* 石井竜也『石井伝心』(TOKYO FM出版)

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