PIONEERS

アルバム『PIONEERS』の概要

『PIONEERS』（パイオニアーズ）は、東京スカパラダイスオーケストラによる3作目のオリジナル・アルバムです。このアルバムは1993年3月21日にEpic/Sony Recordsよりリリースされました。バンドは日本を代表するスカバンドとして知られ、その独自の音楽スタイルが多くのファンを魅了してきました。

制作背景

本作はバンドの創始者であり、バンマスでもあるASA-CHANGが参加した最後のアルバムです。制作過程において、彼は「アルバムが完成したら脱退する」と宣言をしており、サウンドの完成度への強い意志が感じられます。彼の音楽的な影響はこの作品に色濃く表れており、スカパラ独自のスタイルが際立つ楽曲が並びます。

また、後にギタリストとして正式に加入する寺師徹も、このアルバムの制作にサポートメンバーとして参加しています。これにより、アルバムは全体としてより一層の厚みを持ったサウンドに仕上がっています。

収録曲

『PIONEERS』には、以下の楽曲が収録されています。すべての曲では作詞・作曲が「東京スカパラダイスオーケストラ」名義になっており、特記のない限りバンド自身が関与しています。

1. BUZZ SAW
2. Burning Scale（1993 MIX）
- この曲は4thシングルとしてもリリースされ、多くのファンに愛されています。
3. マライの號
- 5thシングルで、バンドの多様なスタイルが詰め込まれています。
4. A Piece of Peace
5. Goo-Gung-Gung
- 後にASA-CHANGは、自身のユニットであるASA-CHANG&巡礼にてセルフカバーしています。
6. ラッパと娘
- 作詞・作曲は服部良一によるもので、ボーカルはクリーンヘッド・ギムラが担当。笠置シズ子のカバーです。
7. 山
8. The Look of Love
- 作詞・作曲はHAL DAVIDとBURT BACHARACHによる名曲のカバーです。
9. Dawn Song
10. サーチライト・コーナー
11. いつかどこかで
12. Sweet Peach Queen
- ボーカルは谷中敦が務め、心温まるメロディと歌詞が聴き手を魅了します。

総評

『PIONEERS』は、東京スカパラダイスオーケストラの音楽的成長を示す重要な作品です。バンマスのASA-CHANGが関わった最後のアルバムであり、その後の楽曲制作やバンドの進化においても強い影響を及ぼしたことでしょう。また、様々なスタイルやアプローチが取り入れられており、リスナーにとって新鮮な体験を提供しています。

このアルバムは、単なる音楽作品を超えて、バンドの歴史や信念、自らの道を歩む姿勢を映し出した一枚として、多くのファンが愛する理由となっています。

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