POPEYE

POPEYE（ポパイ）

POPEYEは、日本の男性向けファッション雑誌として1976年に創刊されました。この雑誌は、毎月10日に発行されており、初代編集長に就任した木滑良久の下で誕生しました。雑誌のサブタイトルは「Magazine for City Boys」であり、その名の通り、都市生活に生きる男子に向けた内容を中心に展開されています。

創刊当初、POPEYEは一般的な男性ファッション誌に革命をもたらしました。従来の男性向け雑誌とは異なる視点で、当時のアメリカのライフスタイルやファッションを日本に紹介し、多くの若者に影響を与えました。この雑誌は瞬く間に人気を博し、都市的で遊び心のある「ポパイ少年」と呼ばれる新たな文化を生み出しました。

初期の発展

1976年から1979年にかけて、POPEYEは「気分は○○」や「○○大好き少年!」など、ユニークな言葉を生み出していきました。特に1970年代後半の西海岸スタイルを日本へ初めて紹介したことは、文化的な影響が大きいとされています。当時は西海岸カルチャーを先行して発信していた雑誌もありましたが、POPEYEがグラフやイラストを多用して伝えたことにより、その人気はさらに広まりました。

1980年代の変化

1980年代に入ると、ファッションだけでなくサブカルチャーやライフスタイルに焦点を当て始めました。特に、他の同類の男性誌と差別化を図るために、セックスに関する記事を取り入れたり、DCブランドブームを助長したりしました。この時期、講談社の『ホットドッグ・プレス』や集英社の『メンズノンノ』なども創刊され、いずれも人気を得ることになりました。特にPOPEYEは「カタログ文化」と呼ばれる現象を生み出し、このトレンドはさまざまなクリエイターやライターに影響を与えることとなります。

現代への移行

バブル崩壊後も、POPEYEはターゲット読者層を維持し続け、2004年からは再び月刊誌として発行されました。その後もリニューアルを重ね、2012年には「シティボーイ」をテーマに新たな情報を発信し続けています。ファッションのみならず、インテリアや旅行、文化など多岐に渡るテーマを探求しており、そのスタイルは常に進化しています。

過去の寄稿者

創刊以来、多くの著名な寄稿者やモデルが記事に関与してきました。例えば、1970年代には片岡義男や原田眞人が寄稿し、1980年代には田中康夫や泉麻人なども名を連ねました。これらのクリエイターたちは、POPEYEを通じて自らのスタイルや意見を発信し、雑誌の魅力を高めていきました。

POPEYEは単なるファッション雑誌にとどまらず、文化現象としても重要な役割を果たしてきました。それぞれの時代におけるトレンドやライフスタイルの変遷を反映しながら、今後も新たな発見や情報を提供し続けています。

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