POSSE (NPO法人)

特定非営利活動法人POSSEについて

特定非営利活動法人POSSE（ポッセ）は、若者自身が主体となり、労働問題を解決するための活動を行う団体です。設立の背景には、10代から30代の若者が直面する労働問題を解決し、彼らがより社会に参画できるようにしたいという強い思いがあります。POSSEという名前は、ラテン語で「力を持つ」との意味を持ち、英語のスラングでは「仲間」を指すこともあります。

設立の経緯

POSSEの設立は、中央大学で労働法を学んでいた今野晴貴氏らの行動から始まりました。2006年6月から7月にかけて学生や若者の労働実態に関するアンケートを実施し、その結果を基にシンポジウムを開きました。この活動を経て、2007年2月27日に東京都から特定非営利活動法人としての認証を受け、同年3月16日に正式に法人が発足しました。現在、事務所は東京都世田谷区に存在し、約200名の会員が活動しています。

組織構成

POSSEは、さまざまな活動グループを設けて、労働法の研究や教育、政策提言を行っています。具体的には、労働法研究会や政策研究会、労働相談班、解雇・リストラ相談センター、文化班など、多岐にわたる組織が存在します。これらのチームが連携して、労働環境の向上に努めています。

活動内容

POSSEの主な活動には、職場における違法行為の改善、労働環境の向上を目指す政策提言、さらにはセミナーやワークショップの開催があります。また、労働相談窓口を設けており、社会保険や生活保護についてのアドバイスを行っています。2007年には、出退勤時間や仕事内容を記録するための「しごとダイアリー」を発行し、2008年には労働問題に特化した雑誌『POSSE』を創刊しました。これらの活動は、多くの若者にとって有益な情報源となっています。さらに、2011年の東日本大震災以降は、災害復興支援の一環として、移転支援事業や生活支援事業を始めました。

受賞歴

POSSEはその活動に対して数々の賞を受賞しています。特に、「ブラック企業」という流行語が広がった際には、流行語大賞のトップ10入りを果たしました。また、2013年には厚生労働大臣から感謝状を受け、京都市の未来の京都まちづくり推進表彰も受賞しました。

社会的影響

POSSEは、労働問題への意識を高めるだけでなく、社会全体の労働環境の向上に寄与しています。それにより、若者たちはより良い労働条件を求めることができ、地域社会への積極的な関与を促されています。

まとめ

特定非営利活動法人POSSEは、今後も若者の労働問題に真摯に向き合い、支援活動を続けることでしょう。若者自身が社会を変える力を持つことを促し、その歩みを支えることが、POSSEの使命と言えます。

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