PRECIOUS ONE

茅原実里「PRECIOUS ONE」

「PRECIOUS ONE」は、声優・歌手として活躍する茅原実里の7枚目のシングルとして、2009年12月23日にリリースされました。作詞はこだまさおり、作曲は藤末樹が担当。自身初の4曲入りマキシシングルであり、冬にぴったりのラブソングが詰まった一枚です。

概要

前作「Tomorrow's chance」から約6ヶ月ぶりのリリースとなった本作は、初回限定盤がスリーブパッケージ仕様となっています。カップリング曲の「ステラステージ」は、茅原実里がパーソナリティを務めるインターネットラジオ『茅原実里のradio minorhythm』のエンディングテーマとして使用されました。

作詞は、こだまさおりと畑亜貴がそれぞれ2曲ずつ担当。茅原の過去のシングルでは、1曲目に畑亜貴作詞の楽曲が収録されることが多かったのですが、今作ではこだまさおり作詞の表題曲が1曲目を飾っています。作曲は、藤末樹、俊龍、菊田大介、白戸佑輔が担当。藤末樹の楽曲がマキシシングルの1曲目に収録されるのは、今作が初めてです。

茅原は、表題曲「PRECIOUS ONE」について、「冬の寒い時期に感じる切なさや、人の温もりを求める気持ちを表現した、等身大のラブソング」と語っています。作詞を担当したこだまさおりは、「最愛の人」への想いを込めてタイトルを「PRECIOUS ONE」と名付けたと述べています。レコーディングでは、感情が先走らないように、言葉一つ一つを大切に歌うことを心掛けたそうです。

チャート成績・評価

オリコン週間チャートでは初登場5位を獲得し、自身初のトップ10入りを果たしました。CDジャーナルは、「降り積もる雪のような切ない恋の想いが積み重なるバラード曲であり、サビでは隠していた感情が溢れ出て、素直な自分に心浄化される曲」と評しています。

収録曲について

1. PRECIOUS ONE
作詞：こだまさおり / 作曲・編曲：藤末樹・虹音
切ない恋心を歌ったミディアムバラード。冬の情景が目に浮かぶような、美しいメロディが印象的です。

2. 愛とナイフ
作詞：畑亜貴 / 作曲：俊龍 / 編曲：藤田淳平（Elements Garden）
「かっこいい」という言葉がぴったりの、力強いロックナンバー。人の二面性を描いた歌詞と、エネルギッシュな歌声が聴く人の心を掴みます。茅原は、レコーディングでいかに荒々しく勇ましく歌えるかを追求したと語っています。

3. animand〜agitato
作詞：畑亜貴 / 作曲・編曲：菊田大介（Elements Garden）
2ndアルバム『Parade』に収録予定だったものの、世界観の不一致から収録が見送られた楽曲。本作への収録にあたり、アレンジと歌を再レコーディングしています。1年前の自分とは違う、今の自分の歌に仕上がったと茅原は語っています。

4. ステラステージ
作詞：こだまさおり / 作曲：白戸佑輔 / 編曲：大久保薫
インターネットラジオ『茅原実里のradio minorhythm』のエンディングテーマ。温かくて優しい雰囲気の楽曲で、茅原はバンドメンバーと一緒に過ごしているような気持ちで歌ったと語っています。聴いていると思わず笑顔になってしまう、幸福感に満ちた一曲です。

「PRECIOUS ONE」は、茅原実里の新たな一面を見ることができる、聴きごたえのあるマキシシングルです。冬の夜に、温かい飲み物を片手に、じっくりと聴いてみてはいかがでしょうか。

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