PRIDE.33

PRIDE.33 "THE SECOND COMING"

PRIDE.33は、日本の総合格闘技イベントであるPRIDEの一環として、2007年2月24日にアメリカのネバダ州ラスベガスにて開催されました。この大会は、格闘技のファンにとって注目の一戦であり、数々の名勝負が展開されました。特にこの大会は、PRIDEに初めて参戦する選手たちが多かったことで話題を呼びました。

大会の特徴

大会には、ジェームス・リー、トラビス・ビュー、ソクジュ、マック・ダンジグ、マイク・ルソー、そしてニック・ディアスの計6名がPRIDE初参戦を果たしました。しかし、この中でトラビス・ビューとの対戦が予定されていた中村和裕は、練習中に左膝を負傷したため、残念ながら欠場となりました。

大会の試合形式には、変更が施されていました。アメリカで開催されるため、ネバダ州アスレチック・コミッションが定めた統一総合格闘技ルールが適用されており、試合時間は5分3ラウンドに設定されたほか、選手同士の体重差にかかわらず、グラウンド状態の相手への頭部への攻撃（サッカーボールキックや踏みつけなど）は全て禁止されました。

試合結果のハイライト

この大会では、何試合かを振り返ると、特にアフリカ出身の選手ソクジュがアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラを試合開始僅か23秒でTKOし、印象的なデビューを飾ったことが記憶に残ります。また、五味隆典とニック・ディアスの対戦は、フットチョークによる五味の一本負けとして一時的に評価されましたが、その後の薬物検査の結果、ディアスにマリファナの陽性反応があったため、結果はノーコンテストとされました。

セミファイナルでは、PRIDEライト級王者の五味とニック・ディアスが対戦し、フットチョークでの一本負けとなりましたが、この結果も後に無効試合とされることになります。メインイベントでは、ダン・ヘンダーソンがミドル級王者ヴァンダレイ・シウバと対戦し、激闘の末に左フックでTKO勝ちを収めました。これによりヘンダーソンはPRIDE史上初の2階級制覇を達成しました。

主要試合の詳細

1. ライト級ワンマッチ
ヨアキム・ハンセン vs. ジェイソン・アイルランド
- 結果: ヨアキム・ハンセンが3Rで腕ひしぎ十字固めで勝利。

2. ウェルター級ワンマッチ
フランク・トリッグ vs. 三崎和雄
- 結果: フランク・トリッグが判定で勝利。

3. ミドル級ワンマッチ
ジェームス・リー vs. トラビス・ビュー
- 結果: ジェームス・リーがフロントチョークで勝利。

4. PRIDEミドル級タイトルマッチ
- ダン・ヘンダーソン vs. ヴァンダレイ・シウバ
- 結果: ヘンダーソンがTKO勝ち。

そして、PRIDE.33は新たな才能の発掘と共に、選手たちのキャリアにおける重要な一幕となりました。次世代を担う選手たちの活躍から、今後の総合格闘技シーンへの期待も高まる大会だったと言えるでしょう。

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