2011年
4月9日、
LUNA SEAは配信限定
シングル「PROMISE」をリリースしました。これは、2000年の「LOVE SONG」以来となる新曲であり、
2010年の再始動後、初めて発表された楽曲です。
この楽曲のリリースは、当初予定されていませんでした。しかし、2011年3月11日に発生した
東日本大震災を受け、バンドは状況を鑑み、新たな行動を起こすことを決断しました。
3月23日、「From
LUNA SEA for JAPAN」と題したメッセージで、新曲「PROMISE」の配信リリースと、その収益金全額を被災地への義援金として寄付することを発表しました。この迅速な対応は、多くのファンに感動と希望を与えました。
「PROMISE」は、世界7ヶ国のAmazon MP3と公式携帯サイト
LUNA SEA MOBILEで配信されました。アマゾンジャパンの「たすけあおうNippon 東北関東大震災義援金」活動の一環として販売され、収益金は
日本赤十字社と米国赤十字社を通じて被災地に届けられました。
この楽曲は、
INORANが作曲を手掛けたものです。元々は「PROMISED NIGHT」というタイトルでしたが、リリースに際し「PROMISE」へと改名されました。
実は「PROMISE」は、
LUNA SEAのワールドツアーに向け制作されていた楽曲の一つでした。
2010年12月30日に行われたワールドツアー追加公演「REBOOT -THE LAST COUNT DOWN-」の神戸ワールド記念ホール公演で、新曲として一度だけ披露されています。
制作段階には複数の新曲が候補にありましたが、「最もポジティブなエネルギーを放っていた」という理由から「PROMISE」が選ばれました。これは、震災後の暗い状況下において、希望の光となるような楽曲を目指した結果と言えるでしょう。
ライブパフォーマンスでは、半音下げチューニングで演奏されるのが特徴です。この独特の雰囲気も、「PROMISE」の魅力の一つとなっています。
配信限定リリース後、現在では配信は終了していますが、「PROMISE」は2014年5月28日に発売された
LUNA SEA 25周年記念ベストアルバム『
LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best -THE ONE-』に収録され、初めてCD化されました。その後、2023年には『
NEVER SOLD OUT 2』にも収録されています。
「PROMISE」は、単なる楽曲を超えた、
LUNA SEAの社会貢献活動と、音楽を通じた被災地へのメッセージが込められた、重要な作品と言えるでしょう。楽曲そのものの持つポジティブなエネルギーと、その背景にあるバンドの真摯な姿勢が、多くの人々の心に響いたことは間違いありません。