Panasonic Melodious Library

Panasonic Melodious Library

『Panasonic Melodious Library』（パナソニック・メロディアス・ライブラリー）は、TOKYO FMを主要局として、JFN系列全国38局を結んで放送されたラジオ番組です。

放送期間は2007年7月1日から2023年3月26日まで、およそ15年9か月にわたって親しまれました。提供はパナソニックの一社提供でした。

番組のキャッチコピーは「本のページをめくると心にメロディーが響いてくる。」でした。

番組内容

番組の核となったのは、作家の小川洋子さんが務めるパーソナリティでした。

番組では毎週、後世に伝えたい優れた文学作品、すなわち「文学遺産」を一つずつ丁寧に紹介しました。作品の世界観に寄り添うかのように、小川さん自身が選んだ楽曲など、毎週3曲が番組内でオンエアされ、言葉と音楽が融合した独特の空間を創出しました。

放送開始当初は、パナソニックのプラズマテレビ「VIERA」のCMが特徴的でした。その週に紹介する作品に関連したナレーションとともに、毎回内容が異なる90秒間の長いCMが放送されていました。

リスナーとの関わりと放送形態

当初、番組で紹介する次回の作品予告は、翌週分のみでした。しかし、「放送前に作品を読んでおきたい」という熱心なリスナーからの要望に応え、2007年9月9日の放送からは、3週分の作品が事前に告知されるようになりました。

全国同時に放送されていましたが、キー局であるTOKYO FMでは、エンディング曲に合わせて次番組の案内が行われました。一方、ネット局ではエンディング曲がそのまま流れ続けるという違いがありました。

放送の終了

2023年2月26日の放送で番組の終了が発表され、同年3月26日に最終回を迎え、15年9か月の歴史に幕を下ろしました。

最終回では、番組の第一回目で取り上げられた夏目漱石の代表作「こころ」が再び紹介され、番組のフィナーレを飾りました。

番組終了直後には、TOKYO FMが運営するオーディオプラットフォーム「AuDee」にて、特別コンテンツ『Panasonic Melodious Library 15年9ヶ月ありがとうスペシャル！～AuDee読書会』が配信され、リスナーへの感謝が伝えられました。

出演者

パーソナリティ: 小川洋子
アシスタント: 藤丸由華 (※2度の産休期間あり)
代理アシスタント: 小山ジャネット愛子 (※藤丸由華の産休期間中)

放送時間

基本的には毎週日曜日 10:00から10:30までの30分間でした。

ただし、特別な番組編成の都合により、放送時間や長さが変更されるケースも稀にありました。例えば、2014年6月15日には、通常より大幅に遅い時間からの25分短縮版として放送されたことがあります。

提供企業

Panasonic (一社提供) - CM冒頭などで英語コールされていました。

その他

パナソニックが提供する他のラジオ番組としては、『Panasonic presents おと、をかし』などがあります。かつては『歌のない歌謡曲』も提供していましたが、2023年にスポンサーを降板しています。

公式サイトやAuDeeの特設ページなどが存在しました。

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