PaplesWeb

Paples: 多機能な電子帳票システム

Paples（パピレス）は、日鉄日立システムソリューションズが開発した電子帳票システムで、1992年に初めて市場に登場しました。このソフトウェアは、帳票の作成から電子保存、管理までの一連の機能をワンパッケージで提供し、企業の業務効率化に貢献します。

Paplesの進化

Paplesシリーズは、これまでにPaplesⅡ、PaplesⅢを経て、現在のPaples5にたどり着きました。更に、2018年4月時点での最新バージョンは5.2で、さまざまな新機能を搭載しています。特に2015年からは多言語の帳票作成やWindowsタブレットからの操作が可能になり、より幅広い利用が実現しました。

特徴的な機能

Paplesの主な機能は以下の5つに分けられます。

1. 電子保存機能

メインフレームやオープンシステムから出力された帳票をPaplesWebサーバに取り込むことができます。このデータは独自形式で保存され、Webブラウザを通じて閲覧や検索が可能です。また、WORD、EXCEL、PDFなどの文書ファイルもアーカイブできます。

2. 帳票設計機能（PaplesReports）

GUI画面を使ってRDBやCSVデータを取り込み、プログラミングを行わずに帳票を設計できます。作成した帳票はPaplesWebサーバで管理され、簡単にアクセスが可能です。

3. 帳票出力機能

上位システムからの帳票出力が完了した時点で、設定されたプリンタへ自動印刷が行われます。さらにFAXサーバと連携して、取引先への自動FAX送信も可能です。

4. 帳票管理機能

文書のセキュリティ管理ができ、フォルダや帳票ごとに権限を設定することができます。また、アクセスログ機能により、誰がいつどの文書を操作したかの確認が可能です。

5. 帳票活用機能

自動PDF化やメール添付での請求書や給与明細の配布も行え、取引先とWeb上での帳票共有やワークフロー機能も利用できます。

法令対応のサポート

Paplesでは、2021年施行の電子帳簿保存法に対応したコンサルティングサービスを提供しており、国税局への届出やスキャナ保存要件対応についての支援を行っています。これにより、企業は法令に基づく帳簿や書類の管理がスムーズに行えます。

オプション機能

Paplesにはさまざまなオプション機能があり、特に印刷先を「Paples」に設定するだけで電子保存が可能になるPaplesドライバなどが便利です。また、リコーのimagioプリンタとの連携オプションもあり、PCを使わず現場での帳票印刷が可能です。

連携可能な製品

Paplesは多くのERPシステムや帳票ツール、メインフレームと連携可能で、これにより業界を問わず幅広い業務環境で利用が可能です。たとえば、SAPやOracle E-Business Suiteと連携することで、企業は帳票管理の効率を大きく向上させることができます。

終わりに

Paplesはその多機能さと柔軟性により、企業の帳票管理において重要な役割を果たしています。業務プロセスの効率化だけでなく、法令遵守の支援も行い、企業の持続可能な成長を後押しする存在です。

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