Paradisus-Paradoxum

「Paradisus-Paradoxum」についての詳細

「Paradisus-Paradoxum」（パラディススパラドクスム）は、音楽グループMYTH & ROIDの4thシングルで、2016年8月24日にメディアファクトリーからリリースされました。このシングルは、アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の後期オープニングテーマとして制作され、曲名はラテン語で「矛盾の楽園」を意味しています。カップリングには、同アニメの第14話で使用された「theater D」が収録されています。

楽曲解説

「Paradisus-Paradoxum」

この楽曲はMYTH & ROIDにとって初めてのオープニングテーマであり、彼らならではの強烈な曲調と前作「STYX HELIX」と同様の浮遊感を併せ持っています。制作側からはオープニング向けの力強い楽曲が求められましたが、特別な指示はなかったとのこと。曲のテーマは「絶望」や「浸蝕」とされ、これはアニメの主人公が直面する過酷な試練に由来しています。また、主人公が運命を変えるために黒い力を利用して前進しようとする姿も反映されています。

楽曲の歌詞にある「虹に黒を差し」という表現は、この矛盾したテーマを象徴しています。ボーカルのMayuはこの曲を「オープニング曲とは思えない不穏さ」と表現し、Aメロでの「甘さ」と「不穏さ」のコントラストが聴きどころだと語っています。

タイトルについては、前期のエンディング曲「STYX HELIX」と同様に難読であり、声優たちはイベントなどでその読み方に苦労していることも話題となっています。

「theater D」

「theater D」はアニメ第14話「絶望という病」の挿入歌として位置づけられ、特にラストシーンで流れることから、実質的な特殊エンディング曲とも言えます。この曲も、音楽プロデューサーTom-H@ckが事前にオーダーを受けて作成しました。テンポ感やループ感が重視されている一方で、シーンの残虐さからブルガリアン・ボイスを取り入れ、民俗音楽的な雰囲気を醸し出しつつも、重低音とノイズ、加工されたボイスが使われ、不穏感や絶望感、滑稽さを生み出しています。

収録曲

「Paradisus-Paradoxum」と「theater D」は、2017年4月26日にリリースされるMYTH & ROIDのデビューアルバム『eYe's』に収録されることになりました。また、カバー曲も存在し、例えばRoseliaの湊友希那（相羽あいな）が2021年にアルバム『バンドリ！ ガールズバンドパーティ！ カバーコレクション Vol.5』に収録しました。さらに、OxTも2022年にリリースした13thシングル『HIGHEST』にその楽曲を収録しています。

備考

最新シングル「PANTA RHEI」には、新たなボーカルKIHOWによる「Paradisus-Paradoxum」のバージョンがカップリングとして加えられ、進化し続けるこの楽曲の魅力を感じさせます。

このように、「Paradisus-Paradoxum」はただのシングルに留まらず、アニメと共に多くの人々の心に響くメッセージを届けています。

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