Peggy

Peggy（ペギー）は、Microsoft Windows環境で利用できるテキストエディタシリーズです。このシリーズには、無償で利用できるPeggy Pad（ペギーパッド）と、有償版のPeggy、Peggy Pro（ペギープロ）、そしてPHP開発者向けのPeggy Pro for PHP（ペギープロフォーピーエッチピー）が存在しました。

特徴

Peggyシリーズは、多岐にわたる機能を備えた高機能エディタとして知られていました。特に注目すべき点は以下の通りです。

強力な色分け機能: C、C++（Borland含む）、Fortran、COBOL、JAVA、PHP、RUBYといった主要なプログラミング言語はもちろん、Z80や6809などの組み込み系言語、さらにLaTexや常用漢字にまで対応した、非常に強力な色分け機能が搭載されていました。この機能により、コードの可読性が大幅に向上し、効率的な開発が可能でした。
プロジェクト単位での編集: Peggyには、プロジェクトという概念があり、フォルダツリーをそのまま記憶する機能がありました。これにより、プログラミングプロジェクトなどで、複雑なフォルダ階層を含むファイルを容易に編集することができました。
バージョン管理ソフトとの連携: VSS、Subversion、CVS、RCSといった代表的なバージョン管理システムとの連携機能を備えていました。これにより、チームでの開発作業がスムーズに進められました。
多様な文字コードに対応: ShiftJIS、EUC、JIS、UTF-7、UTF-8、Unicodeといった幅広い文字コードに対応しており、ファイルの文字コードを自動判別する機能も搭載されていました。ただし、プロジェクトに登録されていない日本語ファイルについては、文字コード判別に失敗し、ShiftJISとして表示されるケースもありました。

文字コードと多言語対応

Peggyは多様な文字コードに対応していましたが、いくつかの制限もありました。特にUTF-8で記述された多言語対応のファイルにおいて、ドイツ語、フランス語、東欧の言語などに含まれるウムラウトやチルダ付きのアルファベットは正しく表示できませんでした。同様に、中国語などのマルチバイト言語も表示に対応していませんでした。表示できるのは、ISO8859-1で定義されるLatin Capital/Small Letterに限られていました。

サポート

Peggyのユーザー向けには、開発元であるアンカーシステムズのホームページに掲示板とサポート会議室が設けられていました。ユーザーはここで情報交換や問題解決を行うことができました。

開発終了と販売終了

2013年8月8日、サポート会議室にて、担当開発者の移籍によりPeggyシリーズの開発が終了することが発表されました。ただし、最終バージョンの販売は継続されました。

その後、2014年4月23日に販売終了が告知され、最終販売は2014年5月30日着金分までとなりました。

外部リンク

アンカーシステムズ

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