PentaOceanパイレーツ

PentaOceanパイレーツは、東京都八王子市を本拠地とする、アメリカンフットボールの社会人クラブチームです。現在、XリーグのX1 Areaに所属しており、その歴史は、五洋建設パイレーツと明治安田L.A.クレイドルズという、かつて存在した二つのチームの合併から始まりました。

チームの創設は2004年シーズン終了後です。これは、五洋建設パイレーツが使用していた舞浜グラウンドの売却に伴い、新たな練習環境を模索する中で、当時のXリーグ2部で上位の成績を収めていた明治安田L.A.クレイドルズとの統合が決定されたことによります。この合併により、現在のチームの礎が築かれました。チーム名の「パイレーツ」は、旧五洋建設パイレーツから引き継がれたものです。

前身の一つである五洋建設パイレーツは、五洋建設の創業100周年記念事業の一環として、1992年12月に発足しました。1997年にはX2リーグへ昇格。2001年にはクラブチームへと移行し、再びXリーグ（当時1部）に復帰しました。五洋建設のキャラクターである「Mr.PENTA」をチームキャラクターとしていました。Xリーグ在籍時の成績としては、2001年にセントラル地区で0勝5敗の6位となり、入替戦で敗れて2部降格を経験しました。その後、2003年にはセントラル地区3位（3勝2敗）、合併直前の2004年にはイースト地区6位（1勝4敗）ながら、入替戦で勝利し1部に残留していました。

もう一つの前身チームである明治安田L.A.クレイドルズは、安田生命の創立115周年記念事業として、1996年に「安田生命ワイズレッドライオンズ」として創部されました。2003年にX2リーグへの昇格を果たします。その後、明治生命と安田生命の合併に伴い、2004年シーズンからは「明治安田L.A.クレイドルズ」に名称を変更して活動していました。

両チームの合併当初、チーム名は「明治安田L.A.パイレーツ」とされましたが、2005年10月に発生した明治安田生命の保険金不払い問題に端を発する業務停止命令を受け、宣伝活動を自粛する意向から、チーム名から「明治安田」の冠を一時的に外し、以降は「パイレーツ」として活動しました。この名称は、Xリーグ公式サイトや各メディアでも2005年シーズン中に適用されました。しかし、2006年シーズンからは再び「明治安田パイレーツ」として活動を再開しています。

ホームグラウンドについても変遷がありました。以前は東京都府中市にある明治安田生命武蔵野台グラウンドを使用していましたが、現在は八王子市にある明治安田グリーンランドに移転しています。

チームの合併から10周年を迎えた2015年シーズンからは、チーム名を「明治安田PentaOceanパイレーツ」に改称しました。さらに、2020年シーズンには「PentaOceanパイレーツ」へと再度名称を変更しています。しかし、同年9月1日には、新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、Xリーグのリーグ戦への出場を辞退することを発表しました。翌2021年シーズンからはリーグ戦に復帰し、現在に至るまで活動を継続しています。

合併後のチーム成績としては、2005年にイースト地区4位（2勝3敗）、2006年にイースト地区5位（1勝4敗）を記録しています。その後の秋季リーグ戦における最高成績は、2007年、2008年、2009年、2011年、2012年に記録したディビジョン4位が最高位となっています。現時点では、社会人リーグや社会人VS学生大会における主要なタイトル獲得の記録はありません。

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