Pigstar

pigstar（ピッグスター）は、日本のロックシーンで活動するバンドです。結成当初はボーカルとギターの関口友則、ベースとコーラスの関口良二、ギターとキーボードの渡辺貴之、ドラムの鎌田喜和という4人編成でした。

彼らの音楽性は、ロックサウンドにクラシカルなピアノを取り入れるという、独自のアプローチを特徴としています。この組み合わせにより、他のバンドとは一線を画す個性的な響きを生み出しました。

バンドは結成後間もなく、Blitz-Pia Recordsが手掛けたオムニバスCDに楽曲が収録される機会を得ました。これに関連するイベントでは、著名なライブ会場である赤坂BLITZのステージに立つなど、活動初期から着実に実績を重ねていきました。

2005年にはミニアルバム『雨が好きだった』を発表。そのタイトル曲が、日本テレビ系列の報道番組「ニュースプラスワン」のスポーツエンタメコーナーのテーマ曲として採用されたことで、彼らの名前はより広い層に知られることとなり、注目度が高まりました。

pigstarのキャリアにおいて特筆すべき出来事の一つが、アニメ作品との連続したタイアップです。2008年4月23日にリリースされたシングル「君＝花」は、人気アニメ『純情ロマンチカ』の第1期オープニングテーマとして使用されました。さらに同年11月には、ミニアルバム「ground 0」を発表し、その直後の11月7日にはシングル「衝動」をリリース。この「衝動」が、間髪入れずに『純情ロマンチカ2』のオープニングテーマに決定したのです。同一シリーズのアニメにおいて、これほど続けて主題歌を担当することは異例であり、業界内で大きな話題となりました。

アニメタイアップ成功後も活動は精力的に行われました。2009年2月15日には、東京・新宿LOFTで「pigstar LIVE "ground 0"」と銘打たれたワンマンライブを開催し、ファンを熱狂させました。また、アジア地域で関心を集めていた映画「愛到底 L-O-V-E」の主題歌に、彼らの楽曲「I can't」が抜擢されたことは、活動の場を海外にも広げるきっかけとなりました。これを受けて、台湾限定でのアルバム『ground 0 + plus』のリリースや、現地でのワンマンライブ実施など、海外での展開も実現しました。

順調な活動を続けていたpigstarでしたが、2010年10月に公式ウェブサイトを通じて、同年12月25日のワンマンライブをもって活動を休止することが発表されました。そして告知通り、そのライブをもってバンドは一時的に表舞台から姿を消しました。

しかし、ファンにとって嬉しい知らせが届きます。2017年5月21日、再び公式ウェブサイトが更新され、pigstarの活動再開が宣言されたのです。当初、復活ライブは秋頃を予定しているとアナウンスされていましたが、実際に再始動を祝うライブが行われたのは、翌2018年の2月12日でした。

活動休止を経ての再開に伴い、メンバー構成にも変化がありました。現在のpigstarは、結成当初からのメンバーであるボーカル＆ギターの関口友則、そして彼の弟でありベース＆コーラスを担当する関口良二の関口兄弟に、ドラマーの石真宜を加えた3人編成となっています。過去には渡辺貴之（ギター＆ピアノ）や鎌田喜和（ドラム）がメンバーとしてバンドを支えていました。

バンドはこれまでに複数の作品を発表しています。主なリリースとして、ミニアルバムには『グライド』、『雨が好きだった』、『永遠の存在者』、『ground 0』、そして台湾限定の『ground 0 + plus』があります。シングルとしては、『軽気球と勿忘草』、『君＝花』、『衝動』をリリースしています。これらの楽曲の中には、前述のアニメ主題歌のほかにも、PCゲーム「ピリオド」のオープニングテーマや挿入歌、そして映画「愛到底 L-O-V-E」の主題歌など、様々なタイアップが付いたものが含まれます。

メディア露出としては、特定の時期にラジオ番組へのゲスト出演も行っており、例えばK-MIXの「木根尚登のニュー・タウン・ストリート」や、インターネットラジオ「音泉」「アニメイトTV」で配信されていた「佐藤利奈のあの空で逢いましょう♪F」などに登場し、音楽や活動について語る機会がありました。

活動再開後のpigstarが、今後どのような音楽を届け、どのような展開を見せるのか、引き続き注目が集まっています。

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