PlayStation Vita(PS Vita)は、2011年に発売された携帯型ゲーム機であり、2015年は日本での発売から4年目を迎え、市場は安定期に入りました。
2015年のPS Vita市場
2015年は、PS Vitaにとって重要な年となりました。前年にダウンロード版が配信された『Minecraft:
PlayStation Vita Edition』の人気は継続し、新たに発売された『GOD EATER 2 RAGE BURST』や『ソードアート・オンライン -ロスト・ソング-』がヒットしました。これらのタイトルは、PS Vitaのゲームラインナップを強化し、ユーザーに多様なゲーム体験を提供しました。
しかし、10万本以上のセールスを記録したタイトル数は、前年よりも2つ少ない9タイトルにとどまりました。これは、携帯ゲーム機市場全体の競争が激化していることを示唆しています。スマートフォンゲームの台頭や、ニンテンドー3DSなどの競合機種の存在が、PS Vitaの販売に影響を与えたと考えられます。
中国市場への展開
2015年3月20日には、中国で
PlayStation 4と同時にPS Vitaが発売されました。中国市場は、ゲーム市場として大きな可能性を秘めており、PS Vitaの新たな販路として期待されました。ローンチタイトルには、中国独自のゲームである『One Tap Hero』が含まれており、中国のユーザーに合わせたローカライズ戦略が取られました。
発売ソフトの変遷
PS Vitaのゲームソフトは、パッケージ版とダウンロード版の両方で提供されています。ダウンロード版は、手軽にゲームを購入できるため、ユーザーにとって便利な選択肢となっています。また、PS Vitaは、
PlayStation Portable(PSP)のゲームをダウンロードしてプレイすることも可能であり、過去の資産を活用できる点も魅力です。
まとめ
2015年のPS Vitaは、安定期を迎えつつも、競争の激しい市場環境に置かれていました。『GOD EATER 2 RAGE BURST』や『ソードアート・オンライン -ロスト・ソング-』などのヒット作があった一方で、10万本以上のセールスを記録したタイトル数は減少しました。中国市場への展開は、新たな可能性を示すものでしたが、今後の市場動向を見守る必要がありました。
参考情報
『ファミ通ゲーム白書2016』株式会社Gzブレイン、2016年6月15日。
『ゲームラボ 年末年始2021』三才ブックス、2020年12月22日。
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