Poker face (浜崎あゆみの曲)

poker face：浜崎あゆみのデビューシングル

1998年4月8日、avex traxからリリースされた浜崎あゆみのデビューシングル「poker face」は、彼女自身の歌手としてのキャリア、そして日本の音楽シーンに大きな影響を与えた作品です。当時、女優としての活動が中心だった浜崎あゆみですが、本作で歌手として本格的にデビューを果たしました。

デビューまでの道のり

浜崎あゆみは、本作以前に「NOTHING FROM NOTHING」(AYUMI featuring DOHZI-T & DJ BASS名義)でCDデビュー経験がありました。しかし、この作品は日立グループの日本コロムビアからのリリースであり、avex traxに移籍してからの再デビュー、そして浜崎あゆみ名義でのデビューシングルが「poker face」となります。 当初は複数人で構成されるグループでのデビューが企画されていましたが、浜崎自身の強い意向によりソロでのデビューが実現しました。この決断は、彼女の個性を際立たせ、後の成功に大きく貢献したと言えるでしょう。

ジャケットデザインとプロモーション

「poker face」のジャケット写真は、浜崎あゆみの顔がはっきりと見えないデザインとなっています。これは、デビュー当時、関係者から「アイドルっぽく見えて売れない」という意見が多く、プロデューサーである松浦勝人が、あえてアイドル的なイメージを避け、ミステリアスな雰囲気を醸し出す戦略を取った結果です。

プロモーション面では、COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TVのタイアップやHEY!HEY!HEY!、うたばんといった人気音楽番組への出演を通じて、積極的に楽曲の認知度向上を図りました。しかし、デビューシングルにも関わらず、オリコンチャート初登場は20位と、当初の期待を下回る結果となりました。この結果に、松浦勝人は驚き、アイドル時代のファン層の存在を改めて認識したと言われています。

楽曲と収録内容

「poker face」の楽曲は、ayumi hamasakiによる作詞、星野靖彦による作曲、そしてHomma Akimitsuによる編曲という、豪華な制作陣によって生み出されました。キャッチコピーは「たったひとつ、それだけでいい。」というシンプルながらも印象的な言葉が選ばれました。

CDシングルには、異なるミックスバージョンの「poker face」と「FRIEND」が収録されており、店舗用カセットテープでは「FRIEND」の代わりに「SIGNAL」が収録されるなど、リリース形態によって収録曲に違いがありました。後に、12cmCDやアナログ盤もリリースされ、様々なリミックスバージョンが追加収録されました。

その後の展開

「poker face」は、当初のチャート順位を下回ったものの、ロングヒットとなり、累計4.3万枚を売り上げる成功を収めました。このシングルは、後に数々のアルバムやライブ映像作品にも収録され、現在でも浜崎あゆみの代表曲として高い人気を誇っています。 このデビューシングルが、後の浜崎あゆみの成功の礎となり、彼女を日本のトップアーティストへと押し上げる原動力となったことは間違いありません。 「poker face」は、音楽史においても重要な位置を占める一曲と言えるでしょう。

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