Polygon (ブロックチェーン)

Polygon（ポリゴン）とは

Polygonは、イーサリアムブロックチェーンと互換性のあるブロックチェーンネットワークを構築・接続するためのプロトコルであり、フレームワークです。また、イーサリアムのレイヤー2ソリューションとしての側面も持ち合わせています。サイドチェーン技術であるPlasmaと、プルーフオブステーク（PoS）を導入することで、高速かつ低コストなトランザクションを実現しています。

歴史

Polygonは、当初「Matic Network」として2017年にインドのソフトウェアエンジニアであるJaynti Kanani、Sandeep Nailwal、Anurag Arjunによって設立されました。イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するためのインフラを提供する目的で、2019年にローンチされました。2021年2月には、Matic NetworkからPolygonへとリブランディングされました。

2021年5月にはGoogle Cloudへの対応を開始し、6月にはアメリカの暗号資産投資企業BitwiseがMATICを主要銘柄指数に組み入れました。7月には、eスポーツプラットフォーム「Community Gaming」との提携、およびブロックチェーンゲームとNFTに特化した部門「Polygon Studios」の設立を発表しました。8月には、ゼロ知識証明技術を持つHermez Networkを買収し、DeFiのための自律分散型組織（DAO）の計画を発表。10月にはスパム取引対策として取引手数料の値上げを実施しました。11月には「Polygon Miden」とそのコアコンポーネント「Miden Virtual Machine」の初期プロトタイプを公開。12月には、元素騎士オンラインとの技術連携や、UniswapやOperaブラウザへの採用を発表しました。

2022年1月には、ブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」との提携、イーサリアムの処理能力を向上させる技術「Plonky2」の実装、大型アップグレード「EIP-1559」の実装を発表しました。

技術と仕組み

MATIC

MATICはPolygonのネイティブ通貨であり、ポリゴンエコシステムにおけるユーティリティトークンおよびガバナンストークンとして機能します。取引手数料の支払い、PoSによる合意形成への参加、ネットワークのガバナンス投票などに使用されます。MATICの発行上限は100億枚です。

セカンドレイヤー・ソリューション

Polygonは、複数のレイヤーで構成されています。その核となるのが実行レイヤーとネットワークレイヤーです。実行レイヤーは、ポリゴンのEVM（イーサリアム仮想マシン）として機能し、スマートコントラクトの実行を担います。ネットワークレイヤーは、Polygonで構築されたブロックチェーンで、それぞれが独立してコンセンサスを取り、ブロックを生成します。

また、ブリッジ機能も備えており、異なるブロックチェーン間の相互接続を可能にします。これにより、レイヤー1（イーサリアムなど）とレイヤー2（Polygon）間の資産移動がスムーズに行えるようになります。

開発者支援

Polygon SDKは、アプリケーションごとに独自のカスタムネットワークを開発するためのツールとして提供されています。このSDKはプログラミング言語Goで記述されており、開発者はカスタマイズされたEVM実装を利用して、イーサリアム関連の開発ツールをそのまま使用できます。

脚注

外部リンク

Polygon（英語）
Polygon (previously Matic) - GitHub
Polygon - MATIC (@0xPolygon) - X（旧Twitter）
Polygon (@0xpolygon) - Instagram
Polygon Official Community - Telegram
Polygon - Discord

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