Port of Notes

Port of Notes（ポート・オブ・ノーツ）

Port of Notes（ポート・オブ・ノーツ）は、日本を拠点に活動する男性ギタリストと女性ボーカリストによる音楽ユニットです。1996年にその活動を開始して以来、独自の音楽性を追求し、穏やかでありながらも深い感情を湛えたサウンドで多くのファンを獲得してきました。彼らの作り出す楽曲は、洗練されたアレンジと心に染み入るメロディが特徴です。

このユニットを支える中心人物は、ボーカルを務める畠山美由紀と、ギターを担当する小島大介の二人です。畠山美由紀はPort of Notesでの活動のほか、Double Famousといった他の音楽プロジェクトやソロアーティストとしても広く知られ、その表現力豊かな歌声は多方面で評価されています。一方の小島大介は、1972年9月7日生まれで熊本県出身のギタリストであり、Port of Notesにおけるサウンドの要です。彼はDSKやAURORAといった名義でも活動しており、その探求心に富んだ音楽性はPort of Notesのサウンドにも深く影響を与えています。二人の才能が融合することで、Port of Notesならではの世界観が築き上げられています。

彼らの音楽活動は、コンスタントな作品リリースによって彩られています。最初の作品は1997年4月25日に発表された同名EP「Port of Notes」でした。これ以降、彼らは精力的にEPを発表し続け、「With This Affection」（1998年5月23日）、「more than paradise」（1999年7月30日）、「Salavah」（2000年5月31日）、「Lilac」（2000年6月25日）、「One More Bourbon」（2001年5月30日）、「end of summer ep」（2001年9月8日）、「Those My Old Days」（2002年12月1日）、「Trace of Dream」（2004年6月30日）など、2000年代を通じて多くの楽曲をEPという形で発表しました。近年では「Travessia」（2017年12月23日）や「水蜜桃」（2018年7月11日）といったEPもリリースしており、長きにわたり創作活動を続けていることがわかります。

アルバム作品としては、1999年1月23日にリリースされた「Complain Too Much」が彼らにとって初めてのオリジナルフルアルバムとなりました。その後も「Duet With Birds」（2001年6月30日）や「Evening Glow」（2004年10月29日）といったオリジナル作品を発表し、その音楽性を深めていきました。また、彼らの楽曲を異なる角度から楽しませるリミックスアルバムも特徴的で、「Joint Adventure」（2002年7月13日）とその続編「Joint Adventure2」（2007年6月30日）は、多様なアーティストによる再構築を通じてPort of Notesの音楽の新たな可能性を示しました。これまでの活動の集大成としては、ベストアルバム「Blue Arpeggio -Own Best Selection-（青いアルペジオの歌）」（2008年2月2日）がリリースされ、多くのファンに愛される楽曲が網羅されました。さらに、ライブならではの魅力を伝えるライブアルバム「Live at Liquidroom」（2009年1月30日）や、オリジナル作品「Luminous Halo -燦然と輝く光彩-」（2009年11月4日）も発表しています。そして、2021年7月7日には、キャリアを振り返り、これまでの楽曲を新たに演奏・録音したセルフカヴァーアルバム「TWO」をリリースしました。これは、彼らの音楽が時代を経てどのように成熟してきたかを示す重要な作品と言えるでしょう。このように、Port of Notesはオリジナル作品に加え、リミックス、ベスト盤、ライブ盤、セルフカヴァー盤といった様々な形態で作品を発表し、その音楽世界を豊かに展開しています。

メンバーの畠山美由紀がDouble Famousにも参加していることや、関連項目としてDouble Famous、LITTLE CREATURESといったグループ名が挙げられていることから、日本の音楽シーンにおける彼らの繋がりの広さが伺えます。公式サイトや所属レーベルであるbud music, inc.のウェブサイトからは、彼らの最新の情報や活動状況を知ることができます。結成から25年以上が経過してもなお、Port of Notesはその唯一無二のサウンドで多くのリスナーに寄り添い続けており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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