Prayer (角松敏生のアルバム)

角松敏生『Prayer』：25周年記念の集大成と追悼の思いを込めた傑作アルバム

2006年7月26日にリリースされた角松敏生の18枚目のオリジナルアルバム『Prayer』は、彼のデビュー25周年を記念して制作された、特別な作品です。

豪華ミュージシャンが参加した、聴き応えのあるサウンド

本作では、スティーブ・ガッド(ドラムス)や[アンソニー・ジャクソン]といった、世界的に有名なミュージシャンが参加しています。彼らの卓越した演奏が、角松敏生の楽曲に深みと広がりを与え、聴く者を魅了します。楽曲アレンジは角松敏生自身が多くを手がけ、ストリングス、ホーンセクションを効果的に用いた、洗練されたサウンドに仕上がっています。特に『You made it』では小林慎吾氏、『日照雨』では数原晋氏によるブラスアレンジが楽曲の輝きを高めています。

宮古方言ラップと、盟友への鎮魂歌

アルバム全体を通して、角松敏生らしい洗練されたサウンドとメロディーが展開されますが、特に注目すべきは11曲目『Prayer』です。この曲の間奏部には、下地勇による宮古方言のラップが挿入されており、意外性と独特の雰囲気を醸し出しています。また、13曲目『初恋 (2003.11.15 YOKOHAMA ARENA)』は、角松敏生と長年に渡りレコーディングやツアーライブで活動を共にしたベーシスト、青木智仁への追悼の意を込めて収録されています。ブックレットの最終ページには、角松本人による青木氏への心からのメッセージが綴られています。この楽曲は、1985年に発表された楽曲を再録したもので、角松と青木氏の深い絆を感じさせる、感動的な一曲です。

初回限定盤の豪華仕様

初回生産限定盤には、48ページに渡る写真集付きのスペシャルパッケージ仕様が採用されており、ファンにとって特別な一枚となっています。さらに、シングル『Smile』との連動応募券や、スペシャルプレゼント応募券も封入され、購入者への感謝の気持ちが感じられます。

収録楽曲一覧

アルバムには全16曲が収録されており、バラエティに富んだ楽曲が楽しめます。アップテンポで力強い曲から、しっとりとしたバラードまで、角松敏生の音楽性を余すことなく堪能できる内容です。全曲の作詞・作曲・編曲は角松敏生自身が行っており、彼の音楽に対する情熱が伝わってきます。

1. UGAM
2. Movin'
3. You made it
4. 恋の落とし穴
5. Still know nothing at all
6. かなし花
7. 日照雨
8. アイシテル
9. Mannequin
10. 黙想
11. Prayer
12. Smile (album version)
13. 初恋 (2003.11.15 YOKOHAMA ARENA)

スタッフクレジット

プロデューサー：角松敏生

ディレクション、アーティストマネージメント、レコーディング、ミキシング、マスタリング、アートディレクション、デザイン、写真撮影、スタイリング、ヘアメイク、その他制作に関わった多数のスタッフによって、このアルバムは完成しました。

まとめ

『Prayer』は、角松敏生にとって、単なる25周年記念アルバムではなく、彼の音楽人生の集大成であり、盟友への深い哀悼の念が込められた、特別な作品です。豪華なミュージシャン参加、宮古方言ラップ、そして追悼楽曲と、多様な要素が詰め込まれた本作は、角松敏生の音楽ファンのみならず、多くの音楽愛好家に感動を与えてくれるでしょう。アルバム全体から、彼の音楽への情熱と、音楽を通して伝えたいメッセージが強く感じられます。

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