Psychic Entertainment Sound

『Psychic Entertainment Sound ―Mr. Maric World』について

『Psychic Entertainment Sound ―Mr. Maric World』は、1990年9月21日にリリースされた小室哲哉とMr.マリックによる初のオリジナルインストゥルメンタルアルバムです。この作品は、アルバムの品番がESCB-1086で、特にサイキック現象に関する音楽体験を提供することを目指しています。

アルバムの背景

このアルバムの制作は、Mr.マリックが小室のソロツアー『Digitalian is eating breakfast』のファイナルにゲスト出演することが決まっていたことで始まりました。彼の登場は、アルバムの制作への橋渡しとなり、音楽の持つ力を体感する場となりました。

トラックリスト

アルバムに収録されている楽曲は全て小室哲哉が作曲し、編曲も手掛けています。特に6曲目ではMr.マリック自身のナレーションが通じて、彼の思考やビジョンを聴き取ることができます。このナレーションは「誘発」と「超魔術」というテーマから始まり、聴く者に強い印象を与えています。

音楽のテーマ

小室哲哉は、このアルバムでの音楽制作においてサイキック現象をテーマとしています。彼の言葉によると、「視覚だけでなく聴覚からも誘発を起こす可能があると、一人のミュージシャンとの出会いによって確信しました。」と語り、音楽の力を信じる姿勢を示しています。彼は自身を「真っ赤に燃える隕石」と表現し、Mr.マリックの心の宇宙に飛び込む姿が語られています。音楽的な要素とともに、精神的なテーマが深く結びついていることがこのアルバムの魅力です。

レコーディングとクレジット

このアルバムは、以下のようなメンバーが関与してレコーディングされています。小室哲哉はシンセサイザーやピアノ、シンフレイバーを駆使し、日向大介がギターやスティックベースを担当しています。また、Mr.マリックは自身のハンドパワーをパフォーマンスし、ボイスナレーションも担当しています。

スタッフとしては、プロデュースを小室哲哉が行い、共同プロデューサーとして日向大介がクレジットされています。ミキシングや録音、マスタリングは伊東俊郎が担当し、シンフレイバーのオペレーターとして日向大介と秋葉淳が作業しました。アートディレクションとデザインは高橋伸明が手掛けており、プロモーションには福田良昭が寄与しています。

このように『Psychic Entertainment Sound ―Mr. Maric World』は音楽と精神世界の融合を描いた作品であり、聴き手に独自の体験を提供する記念碑的なアルバムとなっています。

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