QEDシリーズ

QEDシリーズ

高田崇史氏による推理小説シリーズ『QEDシリーズ』は、主人公・桑原崇が古文、歴史、人物に隠された謎を解きながら事件を解決していく物語です。シリーズ名称の「QED」は、「Quod Erat Demonstrandum（以上、証明終了）」の略称に由来します。

本編は2011年に完結しましたが、2013年からは外伝が3作発表され、2019年には7年ぶりの長編が発表されるなど、根強い人気を誇っています。シリーズ全体で23巻が刊行されています。

シリーズの魅力

『QEDシリーズ』の魅力は、単なる推理小説に留まらず、日本の歴史や文化、古典文学といった要素が巧みに織り込まれている点です。桑原崇が持つ豊富な知識と鋭い洞察力によって、一見不可解な事件の背後に隠された歴史的な背景や人々の想いが明らかになっていきます。

また、個性豊かな登場人物たちも物語を彩ります。桑原崇の相棒である棚旗奈々や、ジャーナリストの小松崎良平など、魅力的なキャラクターたちが織りなす人間ドラマも『QEDシリーズ』の大きな魅力の一つです。

主な登場人物

桑原 崇（くわばら たかし）
主人公。漢方薬局「萬冶漢方」勤務の薬剤師。歴史や古典文学に造詣が深く、難事件を解決に導く。
棚旗 奈々（たなはた なな）
ヒロイン。桑原崇の1年後輩で、同じく薬剤師。「ホワイト薬局」に勤務。
小松崎 良平（こまつざき りょうへい）
桑原崇の同級生。フリーのジャーナリスト。
棚旗 沙織（たなはた さおり）
棚旗奈々の妹。フリーの編集者。

作品一覧

QED 百人一首の呪
QED 六歌仙の暗号
QED ベイカー街の問題
QED 東照宮の怨
QED 式の密室
QED 竹取伝説
QED 龍馬暗殺
QED 〜ventus〜 鎌倉の闇
QED 鬼の城伝説
QED 〜ventus〜 熊野の残照
QED 神器封殺
QED 〜ventus〜 御霊将門
QED 河童伝説
QED 〜flumen〜 九段坂の春
QED 諏訪の神霊
QED 出雲神伝説
QED 伊勢の曙光
QED 〜flumen〜 ホームズの真実
QED 〜flumen〜 月夜見
QED ~ortus~ 白山の頻闇
QED 憂曇華の時
QED 源氏の神霊
QED 神鹿の棺
QED 恵比寿の漂流

関連シリーズ

『QEDシリーズ』は、世界観を共有する以下のシリーズと関連があります。

カンナシリーズ
神の時空シリーズ
鬼門の将軍
毒草師シリーズ（スピンオフ）

これらのシリーズにも、『QEDシリーズ』の登場人物が登場することがあります。

『QEDシリーズ』は、日本の歴史や文化に興味がある方、本格的な推理小説を楽しみたい方におすすめの作品です。ぜひ一度、その奥深い世界に触れてみてください。

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