QOOLAND

QOOLAND：独自のロックサウンドとライブパフォーマンスで時代を駆け抜けた6年半

QOOLAND（クーランド）は、2011年10月14日に結成を発表した日本の4人組ロックバンドです。略称は「QLD」。ボスハンドタッピングという奏法を基軸とした独特のギターサウンドと、精力的なライブ活動が特徴で、多くのファンを魅了しました。2018年4月7日、惜しまれつつも解散しています。

独自のサウンドと圧倒的なライブパフォーマンス

結成と同時に無料ダウンロードアルバム『DOWNLOAD』を公開するという衝撃的なデビューを果たしたQOOLAND。そのサウンドは「パンクロックの突然変異」と評されるほど斬新で、メンバー全員の高度な演奏技術と、特にボスハンドタッピングを駆使したギターサウンドが、彼らの音楽性を際立たせていました。ほぼ全ての楽曲でこの奏法が用いられており、聴く者の耳を奪う独特の響きを生み出していました。

東京新宿を拠点に、結成当初から積極的にライブ活動を行い、2013年には年間100本を超える公演を敢行。2013年の夏には、RO69JACK 2013で優勝を果たし、ROCK IN JAPAN FESTIVALへの出演という大きな成功を収めました。

メンバーそれぞれの個性と才能

QOOLANDのメンバーは、それぞれが確固たる個性と才能を持つミュージシャンでした。

平井拓郎（ボーカル、ギター）： ボスハンドタッピングを駆使しながら歌唱する、バンドのフロントマン。ほとんどの楽曲の作詞作曲を担い、日常、小説、コミック、アニメ、都市、無職、生活の不満など、様々なインスピレーションをシニカルに表現した歌詞が特徴でした。驚くべき創作スピードも持ち合わせており、数時間で曲を書き上げることもありました。解散後はjuJoeで活動。
川﨑純（ギター）： ストラトキャスターを愛用し、タッピングプレイを多用するもう一人のギタリスト。QOOLANDオフィシャルホームページの管理も担当していました。解散後はLEEVELLESで活動。
菅ひであき（ベース、コーラス、シャウト）： メンバー唯一の関西出身者以外（山形県出身）。激しいパフォーマンスでライブを盛り上げ、ベーシストとしての高い評価を得ていました。過去にはDaisy×Daisyなどのアーティストのライブサポートも経験しています。平井と同様に、現在はjuJoeで活動。
タカギ皓平（ドラムス）： ジャムブロックを用いた、手数の多いダイナミックなドラミングが特徴。高い作曲能力も持ち合わせ、平井からは「才能を金銭にエンコードする才能があれば億万長者」と言われるほどの評価を受けていました。解散後はLEEVELLESで活動。

インディーズからメジャーへ、そして解散へ

2011年の結成後、自主制作盤をリリースしながら着実に人気を獲得していったQOOLAND。2016年12月にはユニバーサルレコードからメジャーデビューを果たし、更なる飛躍を遂げました。メジャーデビューアルバム『本気で演りたい』は、元JUDY AND MARYの恩田快人をサウンドプロデューサーに迎えて制作されました。しかし、2018年4月7日、約6年半にわたる活動に終止符を打ち、ワンマンライブをもって解散しました。

精力的なライブ活動と数々の作品

QOOLANDは、数多くのライブハウス公演、フェス出演、そしてツアーを行い、全国各地でファンを魅了しました。自主制作盤からメジャーデビューアルバム、シングル、DVD、そしてクラウドファンディングによるアルバム制作など、精力的な活動は、彼らがどれだけ音楽に情熱を注いでいたかを物語っています。

彼らの音楽は、独特のサウンド、個性的な歌詞、そして圧倒的なライブパフォーマンスという、全てが一体となって、多くの人の心に深く刻まれました。QOOLANDの残した音楽と記憶は、これからも多くのリスナーに愛され続けることでしょう。

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