Qbric

Qbric（キューブリック）とは

Qbric（キューブリック）は、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ソニーが展開していたマイクロコンポのブランド名です。その特徴は、コンパクトなボディに高機能を凝縮した点にあります。当時のオーディオ市場において、省スペースながらも高品質な音楽体験を求めるユーザーから支持を集めました。各モデルは、CD、MD、カセットといった多様なメディアに対応し、ライフスタイルや音楽の楽しみ方に合わせた選択肢を提供しました。

主な機種

CMT-M1

1995年に発売された初代モデルです。フロントパネルがCDジャケットサイズという、非常にコンパクトなデザインを実現しました。CDレシーバーとMDデッキの2BOX構成で、カセットデッキはオプションとして用意されました。また、CDレシーバーとカセットデッキの2BOX構成のCMT-T11も同時に発売され、カセットテープを重視するユーザーのニーズにも応えました。

CMT-M11C

1996年に発売されたモデルです。3CDチェンジャーとMDデッキを搭載し、MDレシーバーと3CDチェンジャーの2BOX構成を採用しました。カセットデッキはオプションで対応となっており、CDを頻繁に交換するユーザーにとって利便性の高いモデルでした。

CMT-101

1997年に発売されたモデルです。基本セットはCDレシーバー部とスピーカーのみで構成され、MDデッキとカセットデッキはオプションとして提供されました。CD、MD、カセット全てでスロットイン方式を採用しており、スタイリッシュなデザインと操作性を両立させました。それぞれのメディアをスムーズに切り替えられる点が特徴です。

CMT-C5

2001年に発売されたモデルです。アンプ、CD、MD、チューナーを1BOXに集約し、コンパクトながら多機能を備えたモデルとなりました。倍速ダビングやMDLPに対応し、PC接続も可能となるなど、デジタルオーディオの進化に対応した機能が搭載されました。

CMT-C7NT

2001年に発売されたモデルで、NetMDに対応した点が特徴です。基本的な機能はCMT-C5に準じており、ネットワークを通じて音楽を転送・再生することが可能になりました。これにより、PCに保存された音楽を手軽に楽しむことができるようになりました。

まとめ

Qbricは、コンパクトながらも高音質で多機能なマイクロコンポとして、多様なニーズに応えるモデルを発売しました。そのデザイン性と機能性は、当時のオーディオ市場において独自の位置を確立しました。現在では、生産を終了していますが、その革新的なコンセプトは多くのオーディオファンに記憶されています。

脚注

上記は主なモデルの一部です。
各モデルの詳細なスペックや機能については、ソニーの公式サイトや関連資料をご確認ください。

関連項目

音響機器
ソニー
ミニコンポ

外部リンク

Qbric - CMT-C7NTとCMT-C5の情報を掲載

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