Qrion

Qrion（クリョーン）は、北海道札幌市出身の才能あふれる音楽プロデューサー、トラックメイカー、リミキサー、そしてDJです。現在、彼女はアメリカ合衆国のサンフランシスコを活動の拠点としています。その功績は広く認められており、2020年にはForbes Japanが選出する「30 UNDER 30 JAPAN 2020」の一人に名を連ねました。

音楽活動の始まりと国内外での注目

彼女の音楽キャリアは、高校に通学する日々の中で始まりました。当時、自身のiPhoneを使って制作した楽曲を音楽共有プラットフォームであるSoundCloudで公開していました。これが2014年、ある音楽レーベル運営者の目に留まったことをきっかけに、プロフェッショナルとしての活動をスタートさせます。その後、ソーシャルメディアを通じてカナダ出身の著名なDJ兼音楽プロデューサー、ライアン・ヘムズワースとの交流が生まれ、彼との共作曲『Every Square Inch (with Qrion)』をSoundCloud上で発表しました。この楽曲が大きな反響を呼び、Qrionは一躍海外からも注目される存在となりました。

海外移住と国際舞台での活躍

国内外での評価を高める中、Qrionは2016年に活動拠点をアメリカのサンフランシスコへと移しました。この移住は、彼女のキャリアをさらにグローバルなものへと発展させる契機となります。2016年には、Giraffageの北米ツアーにおいて7公演に帯同しました。

そして2018年、彼女は世界有数のエレクトロニック・ダンス・ミュージック（EDM）の祭典として知られる「Tomorrowland」に出演を果たしました。この年のイベントでは、「NETSKY AND FRIENDS」と銘打たれたステージで印象的なパフォーマンスを披露し、その存在感を世界に示しました。同年には国内ツアーを開催したほか、「TAICOCLUB 2018」にも出演するなど、日本での活動も継続。さらに、アメリカと日本の両国で「GAF Tour」を実施するなど、精力的にライブ活動を展開しました。

近年の活動と評価

近年の活動として特筆すべきは、2020年にForbes Japanの「30 UNDER 30 JAPAN 2020」に選出されたことです。これは、各分野で活躍する30歳未満の革新者やリーダーを選出するものであり、Qrionの音楽家としての才能とこれまでの功績が高く評価されたことを示しています。

名前「Qrion」の由来

「Qrion」というアーティスト名には、興味深いの由来があります。この名前は、ロシア語で「もみじ」を意味する単語に由来しています。彼女の本名に関連する「もみじ」をロシア語で表現した際に使われる単語の頭文字は通常「K」ですが、Qrionはこれを「Q」に変更して自身のアーティスト名としました。このユニークな名前もまた、彼女の個性の一部となっています。

Qrionは、北海道からサンフランシスコへと活動の場を移し、SoundCloudでの初期の楽曲発表から世界的な音楽フェスティバルでのパフォーマンスに至るまで、着実にそのキャリアを築き上げてきました。彼女の独自のサウンドは、今後も世界中のリスナーを魅了し続けることでしょう。

もう一度検索