R盤

R盤 (アールばん)とは

R盤とは、元々日本コロムビアが2001年から2008年まで提供していたオンデマンド形式のCD販売サービス名でした。サービス終了後、2008年12月からは「オンデマンドCD」と名称を変更して継続されましたが、2020年1月31日をもってサービスを終了しました。

現在では、コロムビア以外のメーカーから販売されるオンデマンドCDも、総称として「R盤」と呼ばれることがあります。ここでは、メーカー製のオンデマンドCDを中心に、自主制作CD-R製品についても解説します。

R盤の概要

R盤は2000年代に日本コロムビアが開始した、オンデマンド生産方式によるCD販売サービスです。2009年には、ミュージックグリッド（現・ビクターエンタテインメント）がMEG-CD（現・レーベルオンデマンド）を開始し、以降、オンデマンド販売形式のCD-R製品全般をR盤と呼ぶようになりました。

ディスクメディアにはCD-Rが使用され、レコード会社が所有するオリジナル音源を複製しています。ブックレットもオリジナルを元に再現、またはリデザインされた簡易装丁の復刻版です。CD未発売のシングル盤やLP盤、需要の高い廃盤商品がラインナップされていました。これにより、メーカーは廃盤製品をオリジナルに近い音質で、安価に提供することができました。

CD-R製品のバリエーション

オンデマンドCDとは別に、CD-Rメディアはインディーズや同人音楽などの自主制作分野で広く利用されています。これらの製品も需要に応じて再生産されますが、R盤には含まれません。また、メーカー製プレスCDの店舗特典ディスクや、ライブ会場で演奏された音源をその場でマスタリングして販売する「お持ちかえりCD」なども同様です。

R盤のメリット

廃盤音源の入手: 過去に廃盤となった貴重な音源を、比較的容易に入手できる。
オリジナルに近い音質: レコード会社が所有するオリジナル音源を複製するため、音質がオリジナルに近い。
比較的安価な価格: 大量生産のCDと比較して、製造コストを抑えられるため、価格が安価な場合が多い。

R盤の注意点

CD-Rメディアの品質: CD-Rメディアの品質によっては、再生環境との相性問題が発生したり、経年劣化によって再生できなくなる可能性がある。
著作権: R盤として販売されているCDの中には、著作権処理が曖昧なものも存在するため、購入の際には注意が必要。

まとめ

R盤は、廃盤音源を手軽に楽しむことができる便利なサービスです。しかし、CD-Rメディアの品質や著作権の問題など、注意すべき点もあります。購入する際には、これらの点に注意して、信頼できる販売元から購入するようにしましょう。

関連項目

MEG-CD: R盤と同様の、廃盤CDのオンデマンド復刻販売サービス。

外部リンク

CD-Rの特性と注意点
あ～る盤（コロムビアミュージックエンタテインメント） - サービス終了
* オンデマンドCD商品情報（日本コロムビア） - サービス終了告知

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