R-9

R-9系列戦闘機

「R-TYPE」シリーズにおいて、プレイヤーが操る主力となるのが架空の異層次元戦闘機、R-9系列です。シリーズの核となる存在であり、数々の続編が生まれる中で様々なバリエーションが登場しましたが、R-9系列自体はスタンダードな機体としてほぼ全ての作品に共通して登場しています。

共通する基本設計

R-9系列機体の多くに共通する特徴として、前方がほぼ透明なラウンドキャノピー、そしてエネルギーを溜めて放つ強力な「波動砲」の標準装備が挙げられます。波動砲は戦艦クラスの破壊力を持ち、敵を貫通します。また、追尾ミサイルやビットといった補助武装を装備可能であり、さらに攻防一体の特殊兵装「フォース」を用いることで多彩な戦闘スタイルをとることができます。フォースは敵弾を防ぎ、機体と分離・合体させたり、様々なレーザーを放出したりできます。

ただし、R-TYPEシリーズは作品や発表媒体によって設定や呼称に差異が見られることがあり、特に過去の会報誌とゲーム描写で異なる部分が存在するため、情報が混在している点には注意が必要です。

主なバリエーション機体

R-9系列は、技術進化や任務に応じて多岐にわたる派生機を生み出しています。

R-9A ARROW HEAD

シリーズの始まりを告げた、R-TYPEの原点となる機体です。元は宇宙作業艇「RX-プロジェクト」から派生しましたが、バイド技術を応用して戦闘機へと転換されました。後のR-9系列機の礎となり、Rシリーズの歴史において最も象徴的な存在です。『R-TYPE』で初期型が登場し、『FINAL』や『FINAL2』では改良後期型が登場。シリーズによってはボスとして登場することもあります。

R-9A2 DELTA

『R-TYPE ⊿』で試作機として登場し、『FINAL』『FINAL2』にも登場した大気圏内専用の小型軽量化機です。敵エネルギーを取り込む「DOSEシステム」を搭載しています。

R-9C WAR HEAD

『R-TYPE II』（R-9改）で登場し、『FINAL』『FINAL2』にも登場。R-9Aの強化・軽量化型で、『II』では「化け物」と称されるほどの高性能機でした。『FINAL』ではベテランパイロット向けカスタムと位置づけられ、独特の拡散波動砲を持ちます。シミュレーション作品『TACTICS』では亜空間潜行機能を持つ万能機として活躍しました。『II』の設定では、パイロットが生体コンピュータユニットとして機体に直結されているという描写も存在します。

R-9S STRIKE BOMER

『R-TYPE II』と『III』の間の設定に登場し、『III』でその運命が語られた機体です。『FINAL』『FINAL2』で使用可能。『R-9C改』の量産型として設計されましたが、太陽系バイド侵攻で多数が全滅しました。『FINAL』以降では、『III』の主役機R-9Øの「メガ波動砲」を先行搭載した機体として登場します。

R-9Ø RAGNAROK

『R-TYPE III』、『FINAL』、『FINAL2』に登場。「アールナイン・スラッシュ・ゼロ」と読み、「抹殺装置」とも呼ばれます。火星基地で開発され、R-9Sのフレームを基に設計を一新。最大の特徴は、複数のフォースや性質の異なる波動砲を使い分けられる（作品により仕様異なる）革新的な攻撃能力です。

R-9Leo LEO

『R-TYPE LEO』、『FINAL』、『FINAL2』に登場。『LEO』はフォースや波動砲が存在しない独自の世界観で、機体上下の「サイ・ビット」と自動追尾攻撃「サイ・ビットサイファ」が主武装でした。『FINAL』系では『LEO』からの技術を基に開発された機体として登場し、ビットによる攻撃能力が強化されています。

その他の関連機体

R-9以前には作業艇RX-プロジェクトから派生したR-3、多目的運用可能なR-5、そしてR-9の武装テストを行ったR-7などが存在します。

また、R-9系列からはR-11シリーズや『R-TYPE Δ』のRX-10、R-13Aなど多くの派生機が生まれ、その総数は100種を超えます。

さらに、『R-TYPE FINAL』では『イメージファイト』など、アイレムの他作品の自機が「R戦闘機」として登場するクロスオーバーも見られます。逆にR-9Aが他作品にゲスト出演した例もあります。

R-9系列は、シリーズの歴史と共に進化し、多岐にわたるバリエーションを展開しながら、常にR-TYPEという作品の最前線に立ち続けている象徴的な存在と言えるでしょう。

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