R-TYPE FINAL

『R-TYPE FINAL』の概要

『R-TYPE FINAL』は、2003年7月にアイレムソフトウェアエンジニアリングから発売されたPlayStation 2専用シューティングゲームです。本作は、シューティングゲームの人気シリーズ『R-TYPE』の最終作として位置づけられていますが、実際にはその後に『R-TYPE TACTICS』や『R-TYPE FINAL2』の登場があります。ゲームの説明書には、今後『R-TYPE』という名前のつく新しい作品は出ないと記載されていましたが、2021年には新たな続編もリリースされています。

ゲームの特徴

本作の大きな特徴は、特定の条件をクリアすることによって開発される機体があり、最終的にはプレイ可能な機体が101機になるという点です。これらは、クリアした経過時間や到達したステージ、入力したパスワードなどによってアンロックされます。また、前作の要素を引き継ぎ、「ドースシステム」や「スペシャルウェポン」など、新しい戦略を生み出すシステムも利用されています。

さらに、AI対戦モードが搭載されており、多様な機体を用いて1対1のバトルを楽しむことが可能です。このモードでは、自分の機体にAIの設定を行うことができ、戦略性が求められます。また、チュートリアルやステージの分岐、マルチエンディングの要素もあり、プレイヤーにさまざまな体験を提供しています。

ステージのカメラワークも前作から進化し、ステージが回転する際に機体もそれに合わせて回転するようになっています。特にステージ3では、このカメラワークの特性が際立っています。これにより、機体から発射されるボムも位置に応じた動きをします。時代背景は『R-TYPE III』の2169年から2000年代に設定されています。

登場する機体

最初に使用できる機体はR-9A、R-9D、R-9Fの3機で、プレイヤーの行動に応じて新たな機体が追加されていきます。最終的には99機のプレイアブル機体が用意されており、隠し機体を含めると101機になります。歴代の『R』の機体だけでなく、他のアイレムの作品からも多くの機体が登場し、フルオールスターパンチのような内容になっています。ただし、一部の機体は登場していないこともあります。

機体の選択は、ハンガーというシステムを用いて行います。開発された機体を閲覧できる「R's-Museum」から機体を選択し、ハンガーに登録することで使用可能になります。また、登録した機体はカスタマイズが可能で、副武装や機体カラーの変更など多彩な調整を楽しむことができます。

AI対戦モード

AI対戦モードでは、登録した機体を戦わせることができ、フォースシュートや波動砲の使用頻度などを設定できます。勝敗は体力ゲージやタイマーで管理されており、ステージ設定も可能です。このモードならではの特殊能力を持つ機体も存在します。

ステージ構成

地球から始まり、火星を経由して26次元を飛び越え、最終目的地となるバイドの深淵へと進行します。ステージ数は最大16となっており、プレイヤーの選択によって出現するステージが異なります。基本的には7つのステージが存在し、それぞれに複数回のプレイが求められます。

開発と背景

本作は、シューティングゲームのブームが過ぎ去りつつある時期に製作されました。そのため、アイレムの過去作品の要素を総合的に取り入れることが目的とされ、多くの機体や武装が集結しました。プロデューサーである九条一馬は、シリーズの最終作として自由に制作することに注力し、様々な要素を詰め込んだと語っています。音楽には[Wavelink Zeal]が起用され、エンディング曲は椎名へきるが担当しています。

その他の要素

本作にはスコアアタックモードも存在し、そのパスワードを使用した大会も行われましたが、難易度の高さやチート行為の影響で投稿大会は早期に終了してしまいました。また、韓国での先行販売を経て、国内では改修版が発売された経緯もあります。このように、『R-TYPE FINAL』は、シューティングゲームの集大成とも称される重要な作品です。

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