REC/レック

映画『REC/レック』の魅力

『REC/レック』は、2007年に公開されたスペイン製のホラー映画で、ジャウマ・バラゲロとパコ・プラサの二人が共同で監督を務めました。この作品は、主観的な視点で撮影されており、全編を通じてビデオカメラの映像を用いた手法が特徴です。このスタイルは、アメリカの『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバーフィールド/HAKAISHA|クローバーフィールド_HAKAISHA』などと同様のモキュメンタリー方式であり、観客にリアルな恐怖を体験させます。映画のキャッチコピーである「何が起こっても撮り続ける―」は、この緊張感を一層引き立てています。

感染症と恐怖

この映画の中心テーマは「感染」です。しかし、その感染は従来の病原菌とは異なり、古代から存在する悪魔憑きに由来する症状として描かれています。感染の結果、噛まれた者は凶暴化し、他者を襲って噛み付くのですが、臓器を食べる描写はありません。この悪魔憑きに対抗するためには、聖水や十字架、神父の祈りが有効とされ、観客にとっては伝統的な宗教的要素が恐怖感を増幅させます。

シリーズの構成

本作はシリーズとして続き、第一作からのストーリーラインは「1」→「2」→「4」という流れで展開します。「3」は、「1」と同じ時期に異なる場所での出来事を描いており、その中では「1」の映像も流れます。さらに、「4」では「3」の唯一の生存者が登場するなど、シリーズ全体での関連性が保たれています。ただし、「3」は前2作とは異なり、バイオレンスやスプラッターの要素が強く打ち出されています。

ストーリー

『REC/レック』の物語は、消防士の活動を取材するために出発するレポーターチームが中心です。彼らは通報を受けて建物に到着しますが、そこで発見したのは未知の感染症に侵された人々の脅威でした。感染の恐怖が描かれる中、建物は封鎖され、レポーターチームは隔離されてしまいます。この緊迫感あるストーリー展開は、視聴者に映画の中での恐怖を体感させ、終始ハラハラさせる要素となっています。

キャスト

本作のキャストには、込山順子、林りんこ、赤城進、外谷勝由、新田万紀子といった俳優陣が名を連ねており、その演技力が作品のリアリティを高めています。

シリーズ作品一覧

• - REC/レック [•REC] (2007年) - 第1作
• - REC/レック2 [•REC]² (2009年) - 第2作
• - REC/レック3 ジェネシス [•REC]³: Génesis (2012年) - 第3作
• - REC/レック4 ワールドエンド [•REC]⁴: Apocalipsis (2014年) - 第4作

『REC/レック』は、ホラー映画の中でも独特の緊迫した雰囲気と感染症の恐怖を巧みに描き出した作品であり、観る者に忘れがたい印象を与え続けています。

もう一度検索