RENDEZ-VOUS '98 ELECTRONIC NIGHT
「RENDEZ-VOUS '98 ELECTRONIC NIGHT」は、
1998年7月14日に
エッフェル塔前の
シャン・ド・マルス公園にて行われた特別なコンサートイベントです。このイベントは、著名な
音楽プロデューサーである
小室哲哉とフランスの電子
音楽のパイオニア、
ジャン・ミッシェル・ジャールが主催しました。
このコンサートは、フランスの
パリ祭のメインイベントとして位置づけられ、入場料は無料でした。
ジャン・ミッシェル・ジャールは、このコンサートを「市民のためのイベント」とし、様々な
音楽ジャンルを取り入れることに重きを置いていました。彼は、新しい
音楽を作り出す若手DJたちを招待し、共に
音楽を作り上げることで、文化や人種の垣根を越えた交流を促進することを目指していました。
このイベントは、
1998年のFIFAワールドカップの締めくくりとしても重要であり、次回の2002年ワールドカップへの架け橋となることが期待されていました。また、舞台演出においては、23台の巨大スクリーンが使用され、全ての出演者がリアルタイムで近未来的なトリップ映像に合成されるという独特の演出が施されました。
さらに、このイベントでは数十名のダンサーが参加し、「レ・ゼジャス」と呼ばれる竹馬のような器具を使ったパフォーマンスや、大きな風船の人形が登場するなど、視覚的にも驚かせる演出がなされました。花火と
音楽がシンクロした迫力のあるパフォーマンスは、観客の心を掴みました。さらに、インターネットを通じてストリーミング放送されたことで、世界中の人々がこの特別な瞬間を共有することができました。
音楽のパフォーマンスでは、
小室哲哉がリアルタイムで
ミキシングを行い、観客の声まで
音楽に取り入れるという新たなアプローチが試みられました。このリアルタイムでのリミックスは、観客の音圧を感じながら行われ、まさに生の
音楽体験を提供しました。集まった観客は、単純計算でも100万人を超えるとされ、その規模は大変なものとなりました。
セットリスト
会場で演奏された楽曲は多岐にわたりました。
- - EN ATTENDANT COUSTEAU
- - Rendez-vous 98 (Apollo 440 Remix)
- - TOGETHER NOW (Instrumental)
- - OXYGENE 7 (DJ Cam Remix)
- - OXYGENE IN THE GHETTO (Rap sur Oxygene 4)
- - Eldorado (Japanese Mix)
- - OXYGENE 8 (Hani’s Oxygene 303)
- - PARIS UNDERGROUND
- - Oxygene 13 (TK Remix)
- - OXYGENE 10 -RESISTANCE D
- - RAVE-OLUTION等
多くの楽曲がこのイベントのために制作され、特に小室がジャンのスタジオに持ち込んだ機材を用いて作成された楽曲も存在します。また、このイベントには著名なサポートメンバーも参加し、観客を楽しませました。
この歴史的なイベントは、参加した全ての人々に深い影響を与え、
音楽の力によって人々を結びつけることができる貴重な機会となりました。