RGO手榴弾

RGO手榴弾：詳細解説

RGO手榴弾は、ソ連で開発された防衛手榴弾であり、現在もロシアとウクライナで生産が続けられています。その名称「RGO」は、ロシア語の「Ruchnaya Granata Oboronitelʹnaya（ルチナヤ・グラナータ・オボロニテルナヤ）」、すなわち「防衛手榴弾」の略称です。

概要

RGO手榴弾は、敵を防御するために設計されており、爆発時の破片効果を利用して敵に損害を与えます。その設計は、現代の戦場においても有効であり、歩兵部隊にとって重要な装備品の一つです。

諸元

RGO手榴弾の主な諸元は以下の通りです。

重量: 520-530g
長さ: 114mm
直径: 60mm
炸薬: A-IX-1（RDX phlegmatized 96%, wax 4%）
炸薬量: 90g
信管: UDZS衝撃信管（着発または3.2-4.2秒の遅延）

これらの諸元から、RGO手榴弾は比較的軽量であり、携行性に優れていることがわかります。また、90gの炸薬量により、十分な爆発力と破片効果を発揮します。

特徴

RGO手榴弾の最大の特徴は、UDZS衝撃信管にあります。この信管は、手榴弾が目標に衝突した際に即座に爆発する着発機能と、3.2-4.2秒の遅延時間を選択できる機能を備えています。これにより、使用状況に応じて最適な爆発タイミングを選択することが可能です。

構造

RGO手榴弾は、内部に炸薬が充填された金属製の корпус（ケース）と、信管で構成されています。 корпусは、爆発時の破片を効果的に飛散させるように設計されており、周囲の敵に最大限の損害を与えることができます。

使用方法

RGO手榴弾は、安全ピンを抜き、目標に向かって投擲します。UDZS信管の設定に応じて、着発または遅延爆発を選択します。遅延爆発を選択した場合は、投擲後3.2-4.2秒後に爆発します。安全ピンを抜いた後の手榴弾は非常に危険であるため、迅速かつ正確な投擲が求められます。

注意点

RGO手榴弾は、非常に強力な爆発力を有するため、取り扱いには細心の注意が必要です。安全ピンを抜いた状態での保持は絶対に避け、投擲後は速やかに安全な場所に退避する必要があります。また、不発の場合でも、近づかずに専門家の指示を仰ぐことが重要です。

まとめ

RGO手榴弾は、ソ連で開発された防衛手榴弾であり、現在もロシアとウクライナで使用されています。そのUDZS衝撃信管は、着発と遅延爆発の選択を可能にし、戦場での柔軟な運用を支援します。歩兵部隊にとって重要な装備品であり、その構造と特性を理解することは、安全かつ効果的な使用に不可欠です。

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