ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-

ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-

『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』は、2012年7月28日に公開された日本のアニメ映画で、人気漫画『NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト-』を基にした劇場版の第9作目です。この作品は、原作者の岸本斉史が企画、ストーリー、キャラクターデザインを手がけ、自らの手で描かれた劇場版の最高傑作とされています。また、キャッチコピーには「仲間と家族、この任務に命をかける」という言葉があり、観客の心をつかむ内容となっています。

概要

『NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト-』のテレビアニメ化10周年を迎えた本作は、岸本斉史が直接関与した完全新作ストーリーで、監督はアニメ版でも多くのエピソードを手がけた伊達勇登が務めています。公開初日には全国262スクリーンで上映され、2日間で3億208万500円の興行収入を記録し、動員数は25万4025人に達しました。また、入場者には先着150万名に特製DVDを特典として配布しました。監督は特に成長物語を重視しており、序盤でナルトやサクラのキャラクターを第7班結成時の個性に戻しました。

ストーリー

物語は、木ノ葉の里が“暁”と呼ばれる強敵に襲われるところから始まります。ナルトたちは彼らを撃退したものの、ナルトだけが家族の温もりを感じることができず、孤独感を抱えています。そんな中、ナルトとサクラは“うちはマダラ”に出会い、彼によって月読の束縛にかけられたことで、異なる現実の中で生活することになります。その世界では、ナルトは里の英雄の息子ではなく、メンマという名前で育ち、両親であるミナトとクシナと再会します。ただし、ナルトは初めのうちは彼らの存在を偽物と否定しますが、両親の愛情に触れるうちに、本当に戻るべきか悩むことになります。

登場人物

現実世界

• - うずまきナルト：本作の主人公で、九尾の人柱力。月読に属する世界ではメンマという別のアイデンティティで生きることになる。
• - 春野サクラ：両親との些細な衝突から家を出た後、メンマの世界に引き込まれ、そこでの生活を楽しむが、やがて本物の家庭の寂しさを実感する。
• - うみのイルカ：ナルトの理解者で、彼に向き合い続ける教師。
• - うちはマダラ：暁の真のボスで、ナルトたちの心の内に潜り込み家族の存在を示唆し、混乱を引き起こす。

限定世界

• - 月読のサクラ：月読世界にもサクラが存在するが、彼女は少し異なる性格を持つ。
• - うちはサスケ：月読世界では以前とは違う性格を見せ、ナルトの存在に対抗心を燃やしている。
• - ナルトの両親：ミナトとクシナはこの世界では生存し、ナルトの成長に影響を与える重要な存在として描かれる。

用語解説

• - 限定月読の世界：マダラが仕掛けた幻術による特別な世界で、登場人物の願望が反映された不思議な空間。
• - 朱月の書：月読世界で重要な役割を果たす予言の巻物で、ナルトの勝利の鍵となる。

本作は、愛と成長をテーマに、個々のキャラクターの新たな一面が描かれる感動的なストーリーに仕上がっています。映画のクライマックスでは、ナルトが家族と仲間を守るために、強敵に立ち向かう姿が描かれ、観客の心を強く引きつける内容となっています。特に親子の絆が強調されており、観る者に深い感動を与える作品です。

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