RUNE II 〜コルテンの鍵の秘密〜

『RUNE II 〜コルテンの鍵の秘密〜』は、2003年5月23日にフロム・ソフトウェアからニンテンドーゲームキューブ用ソフトとして発売されたカードアクションRPGです。前年に発売された『RUNE』の続編にあたり、様々な新要素や変更点が加えられています。

ゲーム概要

本作は、フロム・ソフトウェアがニンテンドーゲームキューブに参入してからの第2弾タイトルです。前作からの主な追加点として、カードの種類が大幅に増加し、デザインも一新されました。また、カメラ位置を自由に調整できるようになったほか、属性に機械族が追加され、主人公がモンスターに変身する「変化型」クリーチャーカードが登場するなど、戦略の幅が広がりました。戦闘システムも変更され、前作のような別空間での戦闘ではなくなり、ロックオン機能が追加されたことで、特定のクリーチャーに狙いを定めやすくなりました。さらに、VSモードで他のキャラクターを使用可能になったり、ステージ中で捨てたカードがデッキの一番下に戻るようになったりするなど、ゲームプレイの快適性も向上しています。

「Zエフェクト」と呼ばれるコマンドを使用することで、弱いカードでも戦況を大きく変えることが可能になり、特定のカード同士を組み合わせることで強力なコンボを発動させることができます。エンディングは2つのパターンが用意されており、前作のBGMをカードで聴くことができるなど、ファンには嬉しい要素も盛り込まれています。

ただし、変更点も存在します。音声が英語に変更されたほか、ロード中のメッセージが動かせなくなりました。また、クリーチャーの種類や能力も変更され、敵クリーチャーを捕獲するために専用の「キャプチャーカード」が必要になるなど、戦略の見直しが必要となる部分もあります。ダメージ量による移動速度の低下や息切れなども、前作よりも顕著になっています。

登場人物

リズ
本作の主人公。幼少期に盗賊団「蝶の目」の団長ヴィクトールに拾われ、クリーチャーを扱うことができる「鍵」の持ち主として育てられました。「鍵」を使えるがゆえにヴィクトールからは仕事を押し付けられる日々を送っています。コルテンの王であるマッコイ8世から「鍵」を狙われ、命を狙われることになります。オランジュ国の女王リュシエンヌと瓜二つの容姿をしており、過去の記憶を失っています。

ソル
「蝶の目」の一員で、常にリズを見守り、サポートしようとします。団員の中で唯一の剣術使いであり、特定のステージではリズと共に戦います。リズの過去を知る人物でもあります。プレイヤーの行動によって彼の結末は大きく変化します。

ヴィクトール
盗賊団「蝶の目」の団長であり、リズの育ての親。普段はあまり仕事をせず、リズに仕事を押し付けています。コルテンによる盗賊狩りによってアジトを襲撃されたことに腹を立て、「コルテンの鍵」を盗もうとします。

リュシエンヌ
現在のオランジュ国の女王。リズのことを知っているようですが、出会った当初から敵意をむき出しにし、リズの「鍵」を奪い、幽閉します。


『RUNE II 〜コルテンの鍵の秘密〜』は、前作からの進化と変更を遂げ、より戦略性とやりこみ要素が増した作品として、多くのファンに愛されています。カードゲーム好きにはたまらない作品でしょう。

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