Radio Paradise 耳が恋した!

Radio Paradise 耳が恋した！

『Radio Paradise 耳が恋した！』は、宮崎県のラジオ局であるエフエム宮崎から、毎週月曜日から木曜日まで夕方の時間帯に生放送で届けられている人気番組です。リスナーの間では親しみを込めて『耳恋』（みみこい）と呼ばれ、その熱心なリスナーたちは【にぎやかし】というユニークなファンネームで番組を盛り上げています。番組の大きな特徴は、その名の通りリスナー参加型であること。寄せられるメッセージや投稿が番組の中心を占め、パーソナリティとリスナーとの間に温かい交流が生まれています。

番組概要と歴史

2000年4月3日にスタートした『耳恋』は、2024年4月1日に放送開始から25年目を迎えました。長きにわたり多くのリスナーに愛され続ける、まさにエフエム宮崎を代表する長寿番組の一つです。現在の放送時間は、毎週月曜日から木曜日の17時15分から18時55分まで。約2時間の生放送は、1時間ごとに区切られた構成となっており、それぞれ異なる提供スポンサーが付いています。

番組の歴史においては、2005年から2017年にかけて、イオンモール宮崎に設置されていたサテライトスタジオからの公開生放送が行われていた時期もありました。買い物客なども立ち寄れるオープンな空間で、番組の賑やかさを共有していましたが、サテライトスタジオの閉鎖に伴い、現在はエフエム宮崎のFM第1スタジオから放送されています。

パーソナリティ

番組を彩るのは、個性豊かなパーソナリティたちです。

メインパーソナリティ：シロー
宮崎市出身。その独特の声とノリの良いテンションで、番組の中心としてリスナーを惹きつけます。YouTubeチャンネル「濱田詩朗の、助手席空いてます。」を開設しているほか、テレビ出演なども経験。既婚者であり、娘は女優の濱田ここねさんです。
アシスタント：
月曜：コレナガカオリ（都城市出身）無類のラジオ好きとしても知られ、ご自身でもYouTubeチャンネルを持っています。トヨタカローラ宮崎のYouTube企画内で、既婚者で2児の母であることが明かされました。
火曜：黒木梨澄（高岡町出身）変幻自在な「七色の声」の持ち主として知られ、既婚者で一児の母です。
水曜：小野一絵（宮崎市出身）現在のメンバーの中では唯一の平成生まれ。お酒が好きで、最近はプロ野球の巨人ファンになったとのこと。
木曜：加藤亮作（宮崎市出身）『耳恋』の直前に放送されている番組「夕mix〜音の旅〜」も担当しています。西アフリカの打楽器ジャンベを演奏するのが趣味です。

過去には多くのパーソナリティが番組を担当し、それぞれの個性を発揮してきました。

多彩なコーナーとリスナー参加の仕組み

『耳恋』の魅力は、リスナーからのフリーメッセージやテーマメッセージ紹介が中心であることに加え、各時間帯に設けられたユニークなコーナーにあります。

現在放送中の主なコーナーには、メインのシローが気になる音楽を紹介する月曜17時台の「シローの○○が好き」や、宮崎のアーティストを応援する「シローの宮崎のアーティストが好き」があります。火曜18時台の「耳恋THEベストテン」はいわゆる大喜利形式で、既存の曲タイトルを面白く改変してランキング形式で発表。優秀者には番組ステッカーが贈られます。水曜17時台の「珍曲探検隊」では、個性的な楽曲と、その冒頭で紹介される「生き物の生態」豆知識が特徴的です。水曜18時台の「衝撃発言!!みみんゴル」は、身の回りの衝撃的な出来事をゴルフの飛距離に例えて判定するコーナーで、こちらもステッカー獲得のチャンスがあります。木曜17時台の「ジャンベの達人」は、加藤亮作のジャンベ演奏曲を当てるクイズ形式、木曜18時台の「大喜利ですよ！」はお題に対するリスナーの自由な発想が光る大喜利コーナーです。

これまでに終了したものの、リスナーの記憶に残る個性的なコーナーも多数存在しました。

番組独自の文化として定着しているのが「アドレス読み」です。各曜日18時台の最初にメールアドレスやFAX番号を紹介する際、アシスタントが考案したシチュエーションにシローがアドリブで対応する、ちょっとした寸劇のような形式で行われます。
また、濱田シローが扮する「ラジオネームの神様」が登場し、リスナーに個性的なラジオネームを命名する企画も人気です。

リスナーへの特典として、各コーナーの優秀投稿や印象的なメッセージには番組オリジナルステッカーが贈られます。ステッカーはデザインや色が過去に変更されています。その日一番感動した、面白かったメッセージを送ったリスナーには「MVP」としてブラックステッカーが贈られる制度もあります。番組の最後に、その日投稿したリスナーのラジオネームを次々と読み上げる「点呼」と呼ばれる時間も、リスナーとの繋がりを感じさせる習慣です。

SNS、特にX（旧Twitter）では、番組開始時の「やっしゃがー」という挨拶がリスナー間で定着しています。これは、番組開始ジングルがリスナーの「空耳」で「やっしゃがー」と聞こえたことから生まれた文化で、「ファーストやっしゃがー」を投稿したリスナーはスタッフにフォローされるといったユニークな仕組みもあります。

年間企画とイベント

特定の時期に行われる恒例企画も番組の楽しみの一つです。夏には「夏ソングじゃないソング大会」や「怖い話」特集、12月には「クリスマスソングじゃないソング大会」が実施されます。年末恒例の「かんではいけない耳恋」では、期間中にパーソナリティが番組内で言葉を噛むと罰ゲーム（のような演出）があり、最も多く噛んだパーソナリティはリスナーに自腹でプレゼントするという企画です。
かつては番組公式Facebookで、現在は不定期で公式Instagramにて、番組終了後にパーソナリティによる生配信が行われ、放送では語りきれなかったトークやフリートークを楽しむことができます。

このように、『Radio Paradise 耳が恋した！』は、長年の歴史の中で培われたパーソナリティとリスナーとの強い絆、そして常に新しい企画や文化を取り入れながら、宮崎の夕方を賑やかに彩り続けている番組です。

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