REBELS

REBELS（レベルス）は、かつて日本を舞台に活動を展開していた格闘技プロモーションです。2010年1月23日に、山口元気が代表を務める「クロスポイント」と「M-1ムエタイチャレンジ」が共同で立ち上げた合同興行を源流とし、日本におけるムエタイのさらなる普及を目指して活動を開始しました。

旗揚げ当初は、国内主要プロモーションの連合体であるジャパン・マーシャルアーツ・ディレクターズに加盟し、WPMF日本タイトルを興行の中心に据えて運営が行われていました。しかし、同年7月19日に開催された第3回大会以降は「REBELSプロモーション」による主催体制へと移行し、山口元気が代表、そして新田明臣が統括部長として団体の指揮を執ることとなります。

REBELSは、新人選手の育成にも力を入れ、「REBELS-EX」という独自の新人育成シリーズを創設しました。また、世界的なキックボクシングイベントであるIT'S SHOWTIMEの日本大会を開催する「IT'S SHOWTIME JAPAN」を2011年に設立するなど、活動の幅を広げていきました。そして、2012年からは従来のムエタイルールに加え、キックボクシングルールを積極的に採用するようになり、より幅広いスタイルの選手が活躍できる場を提供しました。

REBELSの活動は、そのルールや部門においても多様性を見せました。設立当初はWPMF日本ルールを基準としていましたが、2012年10月28日の第13回大会からはルール体系を再編成。

主要なルールとして、「REBELSルール」と「REBELS-MUAYTHAIルール」が設けられました。REBELSルールは、GLORYなどの国際的なキックボクシングルールに近い形式を採用し、3ラウンド制で肘打ちは認められず、首相撲も3秒間のみ有効という特徴を持ちました。一方、REBELS-MUAYTHAIルールは、WPMF日本ルールに準拠した本格的なムエタイルールで、5ラウンド制、肘打ちあり、首相撲も時間制限なしという、より伝統的なムエタイの形式で行われました。

また、団体の傘下には様々な部門が存在しました。プロフェッショナル興行の中心である「REBELS」および「REBELS-MUAYTHAI」に加え、アマチュアからプロへの登竜門となる新人戦シリーズ「REBELS-GATE」、初心者から経験者まで参加できるアマチュアキックボクシング大会「BLOW-CUP」など、多岐にわたるレベルの選手に機会を提供。さらには、総合格闘技部門としてパンクラスと提携した「REBELS-MMA」も展開するなど、その活動領域はキックボクシングやムエタイに留まりませんでした。

しかし、2020年12月18日、運営母体であるDef Fellowは、REBELSと同時期に運営していたキックボクシング団体KNOCK OUTとの事業統合を発表しました。これにより、2021年3月以降のプロモーション活動はKNOCK OUTに一本化されることが決定。そして、2021年2月28日には、後楽園ホールにて「REBELS～The FINAL～」と銘打たれた最終興行が盛大に開催され、多くのファンに見守られながら、REBELSはその約11年間の歴史に幕を下ろしました。

多様なルールと部門を持ち、多くの選手が成長の場としたREBELSは、短すぎず長すぎない期間ではありましたが、日本の格闘技シーンにおいて確かな足跡を残した団体と言えるでしょう。

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