Regular-Irregular

NCT 127の1stフルアルバム『Regular-Irregular』とリパッケージアルバム『Regulate』

2018年、韓国のアイドルグループNCT 127は、1stフルアルバム『Regular-Irregular』で大きな成功を収めました。10月12日に発売された本作は、「Regular」の韓国語版と英語版を含む全11曲を収録。ジョンウがNCT 127として初めて参加した作品でもあり、グループにとって重要な一枚となりました。

アルバムは、6曲目「Interlude: Regular to Irregular」を境に、「現実」と「夢」という二つのパートで構成されています。この構成は、ミュージックビデオやプロモーションビデオにも反映されており、ファンは異なる世界観を楽しめました。発売前には、「現実」をテーマにした6曲のハイライトメドレーと、「夢」をテーマにした6曲のハイライトメドレーが公開され、期待感を高めました。

『Regular-Irregular』は、音楽チャートでも圧倒的な成績を収めました。韓国のガオンチャートでは総合アルバムランキングで週間1位と月間1位を獲得。さらに、iTunes総合アルバムチャートでは、ギリシャ、ポーランド、ルーマニアなど世界22の国と地域で1位を獲得するなど、グローバルな人気を証明しました。アメリカではビルボード200で86位にランクインし、K-POPボーイグループ歴代第2位の記録を達成。ワールド・アルバム・チャートでは2位、タイトル曲「Regular」はワールド・デジタル・ソング・セールス・チャートで2位を獲得するなど、世界的な活躍を見せました。

アルバム収録曲は多様なジャンルが融合しており、ラテン調のトラップナンバー「Regular」、幻想的なハウスダンスナンバー「Replay (PM 01:27)」、バラード曲「나의 모든 순간（僕の全ての瞬間）(No Longer)」、そしてメンバー自身のキャリアを振り返る「Interlude: Regular to Irregular」など、聴き応えのある内容となっています。「악몽（悪夢）(Come Back)」は、先にリリースされた日本1stミニアルバム『Chain』からの韓国語バージョンです。ボーナストラックとして収録されている「Run Back 2 U」は、2015年のダンスパフォーマンスビデオ「BASSBOT」で使用された楽曲のフルバージョンで、ファンにとって嬉しいサプライズとなりました。

『Regular-Irregular』の成功を受け、11月27日にはリパッケージアルバム『Regulate』が発売されました。「Regular-Irregular」に3曲の新曲を加えた本作では、「Welcome To My Playground」、「Simon Says」、「Chain (Korean Ver.)」が追加収録されました。

新曲のうちタイトル曲となった「Simon Says」は、マオリの伝統的舞踊ハカで始まるアーバンヒップホップナンバー。ミュージックビデオでは、仮面をつけたメンバーたちが仮面を脱ぎ捨てていく様子が描かれており、「世の中が言う通りにする、そんな馬鹿にはならないで」というメッセージが込められています。この楽曲もまた大きな成功を収め、米ビルボードのワールド・デジタル・ソング・セールス・チャートで1位を獲得。K-POPボーイズグループとしては最短期間での1位獲得という快挙を達成しました。

『Regulate』では、ウィンウィンが中国での活動により参加を見送ったことも話題となりました。しかし、アルバム全体の魅力が損なわれることはなく、『Regular-Irregular』と同様に、高い評価を受け、NCT 127の地位をさらに確固たるものにしました。これらのアルバムは、NCT 127の音楽性とパフォーマンスの高さを示すだけでなく、世界的な人気獲得への重要なステップとなりました。音楽性、パフォーマンス、そして世界的な人気を兼ね備えた、NCT 127の代表作と言えるでしょう。

もう一度検索