Relics

SOFT BALLETの30周年を記念して、2020年1月29日に『relics』という豪華ボックス・セットがリリースされました。このセットは、Blu-spec CD2仕様のCD4枚とBlu-ray Disc1枚で構成されており、彼らの音楽の軌跡を辿る貴重なコレクションとなっています。

概要

『relics』は、SOFT BALLETのメジャーデビュー30周年を記念した特別な企画です。CDには、アルファレコード時代（1989年～1992年）、ビクターエンタテインメント時代（1992年～1995年）、そして再結成後のワーナーミュージック・ジャパン時代（2002年～2003年）という、彼らのメジャー活動期における代表的な楽曲が厳選されています。これらの楽曲は、オリジナルのマルチテープから新たにミックスが施され、エンジニアの杉山勇司氏の手によって、より洗練されたサウンドとして生まれ変わりました。

さらに、このボックス・セットには、メジャーデビュー前の1988年に制作された「TOKIO BANG! (DEMO)」や、1992年のアルバム『MILLION MIRRORS』のアウトテイク曲「仮題：血管 (MILLION MIRRORS)」といった、貴重な未発表音源も収録されています。これらの楽曲は、SOFT BALLETの初期の音楽性を知る上で、非常に興味深い資料となるでしょう。

Blu-rayには、現存する全てのミュージック・ビデオ素材がHDリマスターで収録されており、画質・音質ともに大幅に向上しています。彼らの映像作品を、高画質・高音質で楽しめるのは、ファンにとって大きな喜びです。

同梱されているブックレットも充実しており、小野島大氏と篠崎賢太郎氏による書き下ろしライナーノーツや、歌詞、そして未公開テイクを含む40点以上の写真（撮影：北岡一浩氏）が掲載されています。これらの貴重な資料は、SOFT BALLETの世界観をより深く理解するための手助けとなるでしょう。

音楽性

『サウンド&レコーディング・マガジン』の編集長である篠崎賢太郎氏が選曲を担当しており、楽曲は以下の8つのタイプに大別されています。

1. エレクトロニック・ボディ・ミュージック (CD1: 1-9)
2. ハイエナジー/ハウス (CD1: 10-17)
3. デジタル・ハードコア (CD2: 1-5)
4. エキゾチック (CD2: 6-11)
5. ギター・ロック (CD2: 12-16)
6. 幽玄/ピースフル (CD3: 1-8)
7. トランシー (CD3: 9-14)
8. その他 (CD3: 15)

これらの分類からもわかるように、SOFT BALLETの音楽性は非常に多様であり、エレクトロニック・ミュージックを基盤としながらも、様々なジャンルの要素を取り入れていることが特徴です。

収録曲

(収録曲リストは省略。原文を参照してください)

『relics』は、SOFT BALLETの30年の軌跡を凝縮した、まさに集大成とも言えるボックス・セットです。長年のファンはもちろん、SOFT BALLETをこれから知るという方にとっても、彼らの音楽の魅力を存分に堪能できる、貴重なコレクションとなるでしょう。

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