S.F. sound furniture

『S.F. sound furniture』は、2004年6月9日にヤマハミュージックコミュニケーションズから発売されたcapsuleの4枚目のオリジナルアルバムです。品番はYCCW-10001。

このアルバムは、capsuleの音楽性をさらに進化させた作品として位置づけられます。収録された楽曲は、いずれも中田ヤスタカによる作詞・作曲で、彼独特のサウンドクリエーションが際立っています。エレクトロニックな要素をベースとしながらも、ポップでキャッチーなメロディーが特徴的で、聴く者を魅了します。

アルバムに収録されている楽曲の中でも特に注目されるのは、「ポータブル空港」です。この曲は、スタジオカジノの百瀬ヨシユキ監督とのコラボレーションによって制作された短編映画「ポータブル空港」の主題歌として使用されました。映画版とアルバム版では楽曲のアレンジに大きな違いがあり、メロディーの一部も異なります。映画の世界観と音楽が融合したこの楽曲は、capsuleの新たな一面を示すものとして、多くのファンに支持されています。

アルバムの収録曲は以下の通りです。

1. オープニング
2. super scooter
3. ポータブル空港
4. space station no.9
5. tokyo cyber city
6. more more love
7. melody melody
8. plastic girl
9. 退屈な日曜日
10. departure lounge

これらの楽曲は、それぞれが独立した魅力を持ちながらも、アルバム全体として統一感のある世界観を形成しています。中田ヤスタカの緻密なサウンドデザインと、独特のメロディーセンスが存分に発揮された作品と言えるでしょう。

また、このアルバムに収録されている「Super Scooter Happy」は、後にきゃりーぱみゅぱみゅによってカバーされ、彼女のアルバム『なんだこれくしょん』に収録されています。このカバーは、原曲とは異なるアプローチで再解釈されており、新たなファンを獲得するきっかけとなりました。capsuleの楽曲が他のアーティストによってカバーされることで、その音楽性の幅広さ、普遍性が証明されたと言えるでしょう。

『S.F. sound furniture』は、capsuleの音楽キャリアにおいて重要な作品の一つであり、その後の音楽シーンに大きな影響を与えました。電子音楽とポップミュージックを融合させたこのアルバムは、時代を超えて愛され続ける名盤として、これからも多くの人に聴き続けられることでしょう。

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