S.S.T.BAND

S.S.T.BANDとBlind Spotの歴史

S.S.T.BAND（エスエスティーバンド）は、1988年よりセガのゲームミュージックアレンジを演奏するために結成された、世界初のゲームミュージックライブバンドです。「S.S.T.」は「Sega Sound Team」や「Super Sonic Team」を表しており、ただのバンドではなく、ゲーム音楽の新たな形として登場しました。

メンバー構成

最初のメンバーは、並木晃一（Mickey）、松前公高（Harrier）、斉藤昌人（Turbo君）、森藤晶司（Rally）、今井義頼（Sonic）などが名を連ねています。元メンバーには、宮内博史（Hiro）、小森伸吾（Burner）、田辺健彦（Thunder）、塚原啓介（獣王）、光吉猛修（R三郎丸）、飯島丈治（Galaxy）、熊丸久徳（Splash）などがおり、多くの名前がゲームに由来しています。

成り立ちの背景

1987年、セガのアーケードゲーム『アフターバーナー』が稼働を開始し、12月にはその関連イベントが開催されました。このイベントを契機に、セガのサウンド開発者たちがライブを行い、これがS.S.T.BANDの前身となります。1988年にリリースされたアルバム『GALAXY FORCE -G.S.M.SEGA 1-』で正式デビューし、その後も様々なゲームイベントに参加する形で活動を続けました。

音楽活動と影響

バンドは、1989年のメガドライブスパークリングイベントにおいて初のステージをデビューし、続々と新曲をリリース。1990年にはアルバム『HYPER DRIVE -G.S.M.SEGA 4-』を発表し、ゲームミュージックフェスティバルにも出演しました。
光吉猛修が加入し、さらには熊丸久徳がドラムとして入ったことで、メンバーは強化されました。1992年にリリースされたアルバム『BLIND SPOT』では、本名での活動が始まり、全員がサングラスを外し新たな一歩を踏み出します。

解散とその後

1993年に、レコード会社の移転に伴い解散を発表。数年後の2001年、Hiroや光吉などによる新たな音楽ユニット「H.」が結成されるも、S.S.T.BANDの名は一旦途絶えます。2003年にはベストアルバムも発表され、メンバーが再集結しライブの企画も考えられましたが、実現には至りませんでした。

Blind Spotの再結成

平成の時代、2011年に並木の呼びかけによって実に18年ぶりにS.S.T.BANDのメンバーが再結成され、「Blind Spot」となります。光吉を除いたオリジナルメンバーに森藤が加わり、ライブが行われました。その後新譜のリリースも実現し、活動は活発に続けられました。その中でメンバーは徐々に入れ替わりがあり、2019年には新たなドラマーが加入します。

最新の動向と今後

2021年、その「Blind Spot」が解散を発表し、9月にはラストライブを開催。解散後もメンバーが別々に活動を続けつつ、セガのゲーム音楽を守り続ける姿勢には大きな期待が寄せられています。「斉藤TURBO昌人プロジェクト」などがその一環であり、ファンにとっては新たな楽しみが待っています。

当時からのファンの応援もあり、S.S.T.BAND及びBlind Spot の影響は現在も色褪せることなく、新たな世代にも受け継がれています。各メンバーの努力と情熱が、ゲームミュージックシーンに与えた影響は計り知れないと言えるでしょう。

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