SCP – Containment Breach

SCP - Containment Breach：財団収容施設からの脱出劇

SCP - Containment Breachは、SCP財団を題材としたフリーのインディーゲームです。プレイヤーは、Dクラス職員として、危険なアノマリー（異常存在）が徘徊する地下研究施設からの脱出を目指します。一人称視点でプレイする本作最大の特徴は、廊下や収容室などがランダムに繋がるプロシージャル生成マップです。そのため、プレイする度に異なる恐怖体験が味わえます。

ゲームの舞台と目的

プレイヤーは、SCP関連の違法研究で逮捕されたD-9341、ベンジャミン・オリバー・ウォーカーを操作します。ゲーム開始直後、いくつかの指示に従わなければ毒ガスで処刑されます。その後は、様々なSCPから逃れつつ施設からの脱出を目指します。

敵対的なSCPと危険な環境

主な敵対SCPは、まばたきをしないと近づいてくるSCP-173です。プレイヤーは定期的にまばたきせねばならず、SCP-173が近くにいる時はこの行為が危険を伴います。さらに、除染ガスなど特定の環境ではまばたきの頻度が増加し、緊張感が高まります。

他にも、視線を向けられると激昂して襲いかかってくるSCP-096など、様々なSCPが登場します。施設は軽度収容ゾーン、重度収容ゾーン、エントランスゾーンの3つのエリアに分かれており、各ゾーンには固有のSCPやアイテムが配置されます。重度収容ゾーンにはより危険なSCPが、エントランスゾーンには機動部隊「九尾の狐」が潜んでおり、プレイヤーにとって大きな脅威となります。

アイテムとSCP-914

ゲームを進める中で、ガスマスクやキーカード、電子機器などのアイテムを入手できます。中には、SCP-914という大型の機械があり、アイテムを投入することで、性能が向上したり劣化したりしたアイテムを得ることが可能です。中には、無害なSCPも存在します。

ストーリーとエンディング

本作は、SCP財団とカオス・インサージェンシーの対立が背景にあります。カオス・インサージェンシーの攻撃により、多くのSCPが収容違反し、プレイヤーは混乱状態に陥った施設からの脱出を図ることになります。

脱出経路は主に2つあり、選択によって4種類のエンディングが用意されています。ゲートBを通ると核爆発に巻き込まれるか、核弾頭を無効化した場合、機動部隊に射殺されます。ゲートAを通る場合、SCP-106を再収容しているかどうかでエンディングが変化し、カオス・インサージェンシーに拉致されるか、財団に拘束されるかのどちらかになります。

開発と評価

このゲームは、Joonas Rikkonen氏によって開発されました。彼は、シンプルな設定から生まれる恐怖に着目し、特にSCP-173をメインの敵に選定しました。ゲームの雰囲気作りにも力を入れており、ランダム生成マップやサウンドデザインによって、常に緊張感あふれるプレイ体験を提供しています。

本作は、独特の恐怖表現とランダム生成されるマップ、そして複数のエンディングによって高い評価を得ています。批評家からは、安価なエンジンで作られたゲームとは思えないほどの高い完成度と、独特の恐怖体験が称賛されています。

まとめ

SCP - Containment Breachは、独特の恐怖体験を提供する、高い評価を得ているフリーゲームです。ランダム生成されるマップと、様々なSCPとの遭遇、そして複数のエンディングは、何度プレイしても飽きさせません。日本語版は存在しませんが、その高い評価と人気から、ホラーゲームファンにとって一度はプレイする価値のある作品と言えるでしょう。

もう一度検索