SEED (ガンダムシリーズ)

SEED（シード）について

「SEED」はアニメ『機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において重要な要素となっている概念で、直接的な説明はほとんどなく、作品内では断片的にしか語られていません。この「SEED」という言葉は、作品タイトル自体に取り入れられ、登場人物たちの戦闘能力を劇的に向上させる能力として描写されています。

概要

SEEDは、ナチュラルやコーディネイターを問わず、特定の条件下で突然発現する能力であり、特に危機的な状況に陥った際や深い感情を抱いた瞬間に目覚めるとされています。これに関して、監督の福田己津央は「戦闘時に種子がはじけて覚醒するシーン」として、これを「火事場の馬鹿力」に例えて説明しました。他のインタビューでは、SEEDは突然変異、つまり人類の進化の一部であるとも述べており、これは人為的な遺伝子調整ではないとされています。

設定

SEEDはC.E.71年3月28日に学会誌に初めて発表され、その際は「Superior Evolutionary Element Destined-factor」という意味合いを持つとされました。発現した者はすべての事象を瞬時に把握できる能力を得て、戦闘では反射神経や運動能力が飛躍的に向上します。これは、人類が次の進化段階に進むための可能性を秘めていると考えられています。

一方、マルキオ導師は、SEEDを持つ者とは、人と世界を融和する存在を指すと提唱し、精神的変革の重要性を強調しました。ファンの間ではこの現象は「種割れ」と呼ばれています。

劇中での描写

SEEDの発現は、通常、戦闘中の危機迫る状況や感情の高まりによって引き起こされます。発現中は、視覚や感覚が鋭敏になり、周囲の動きや音がまるで手に取るように把握できるようになります。しかし、その代償として、表情は固まり、言葉も最小限に制限されます。発現の瞬間には、頭上に種子が砕け散るようなエフェクトが表現されることが特徴です。

キラ・ヤマトは、PHASE-11「目覚める刃」で初めてSEEDを覚醒させ、その後も様々な状況でこの力を発揮しました。彼は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』においてほぼ全ての戦闘でSEEDを発現させるに至り、アスラン・ザラや他の主要キャラクターも発現を経て、より自在にこの能力を扱えるようになっています。

SEEDを持つ者

SEEDを持つ主要なキャラクターには、以下の者たちが含まれます。

• - キラ・ヤマト
• - アスラン・ザラ
• - ラクス・クライン
• - カガリ・ユラ・アスハ
• - シン・アスカ

最後に、作品内で登場するキャラクターたちの間では、このSEEDの力が彼らの運命を変える重要な要素として描かれ、彼ら自身の成長や戦闘に大きな影響を与えています。

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