SEIMEI

ゆず、配信限定シングル「SEIMEI」：生命の継承と未来への希望を込めた一曲

2019年5月10日、ゆずはセーニャ・アンド・カンパニーより配信限定シングル「SEIMEI」をリリースしました。前作「マボロシ」から約半年ぶり、そして元号が平成から令和に変わった後、初の作品となります。

この楽曲は、同年5月11日から開催された史上初の弾き語りドームツアー「ゆず弾き語りドームツアー2019 ゆずのみ〜拍手喝祭〜」に先駆けて発表されました。かねてよりライブで新曲を披露したいと語っていた北川悠仁が作詞作曲を手掛けた、弾き語りナンバーです。

「SEIMEI」は、過去から現在、そして未来へと続く生命の連鎖、そして困難を乗り越え未来へと進んでいく強い意志を表現しています。楽曲のリリースと同時に公開されたアーティスト写真とジャケット写真には、逆さツリーの「YUZZDRASIL（ユズドラシル）」が描かれています。これは、生命の根源である根が宙に浮き、様々な実＝メッセージを実らせながら時代と日々を繋いでいくというコンセプトで、彫刻家・名和晃平氏とのコラボレーションによって制作されました。名和氏は以前よりゆずの作品に携わっており、今回の「YUZZDRASIL」もドームツアーのシンボルとして、ツアー本編にも登場しました。

さらに「SEIMEI」は、6月24日からは日本生命の「東京2020オリンピック聖火ランナー募集」CMソングとしてオンエアされました。ゆずと日本生命のCMタイアップは2009年の「虹」以来7度目となりますが、過去のタイアップ曲はCM用に書き下ろされたものがほとんどでした。しかし今回は、楽曲のコンセプトと日本生命が掲げる「大切な絆を、つなげよう。」というテーマが見事に一致したことから起用に至った点が特筆されます。

そして、同年大晦日放送の『第70回NHK紅白歌合戦』では、「紅白SPメドレー 2019-2020」の一環として、「栄光の架橋」と共に披露されました。この際、松任谷正隆氏と蔦谷好位置氏による新アレンジバージョンが演奏され、そのバージョンは翌年2020年発売のアルバム『YUZUTOWN』に収録されました。アルバム収録バージョンは、配信された弾き語りバージョンとは異なるアレンジが施されています。

「SEIMEI」は、ゆずの音楽性とメッセージ性の高さを示す、記憶に残る一曲となりました。生命の連鎖という普遍的なテーマを、現代的なサウンドと詩的な歌詞で表現した、彼らの代表作の一つと言えるでしょう。 楽曲の持つ力強さと繊細さは、多くのリスナーの心に響き、長く愛される作品となることは間違いありません。

収録曲

* SEIMEI (作詞・作曲：北川悠仁)

日本生命CMソング

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