SHAZNA

SHAZNA（シャズナ）

SHAZNAは、日本のヴィジュアル系ロックバンドとして、1993年に結成されました。彼らは、当時同じくメジャーデビューを果たしていたMALICE MIZER|MALICE_MIZERやFANATIC◇CRISISなどと並び、「ヴィジュアル系四天王」とも称され、多くの音楽ファンに支持されてきました。特にリーダーのIZAMの独特なルックスも相まって、彼らは一世を風靡しました。

【結成からの歩み】

最初のメンバーはIZAMとNIY、そしてNIYの弟の3人でしたが、ギター担当のNIYの弟が脱退した後、O-JIROの紹介でA・O・Iが加入しました。次にドラムにはKATSURAが加わり、SHAZNAは四人編成での音楽活動をはじめました。

彼らの音楽は、1980年代のヒットチャートを彷彿とさせる軽快なサウンドと、IZAMの中性的な魅力が特徴で、瞬く間にインディーズでの人気を博しました。バンドの名を広めたのは、インディーズミニアルバム『Melty Case』に収録された「Melty Love」で、これは後に彼らの代表曲となり、3,000枚を完売するヒットを記録しました。

【メジャーデビューへの道】

SHAZNAは活動開始から資金面で困難を抱えていました。IZAMは「一年計画」を立て、急場を乗り切るためにメンバー全員が力を合わせました。同バンドは、やがてメジャーレコード会社であるBMG JAPANと契約し、1997年にシングル「Melty Love」でメジャーデビューを果たします。この曲は88万枚の売上を記録し、翌年にはアルバム『GOLD SUN AND SILVER MOON』がミリオンセラーを達成。多忙なスケジュールの中で日本の音楽シーンに君臨するようになりました。

【人気の落ち込み】

しかし、人気の裏側には厳しい戦いが待っていました。特に、メンバーは過密なスケジュールに追われ、活動が進む中でプライベートの生活もままならない状況に陥りました。スウィートチャイルドとの関係が悪化し、内部での信頼感も揺らぎました。人気が一定のレベルに達した後、次第にファンの関心が薄れると共に、彼らの活動も次第に停滞していきました。

【活動休止とその後】

2000年、SHAZNAは一時活動を休止すると発表します。それぞれのメンバーはソロ活動や他バンドでの活動を開始。その後IZAMは俳優としても活動し、他のメンバーもそれぞれの道を模索していきました。

【再始動】

活動休止の後、SHAZNAは2006年に再始動を果たし、IZAMは自身のスタイルをリニューアルしました。新生SHAZNAは、20周年を迎えた2017年に再び注目を集め、新たなメンバーを加えた新体制での活動を開始します。彼らは、「ヴィジュアル系」ではなく「ヴィジュアルクリエイター」としてのアイデンティティを掲げ、進化を遂げる姿勢を見せています。

2023年には公式Twitterを開設し、30周年を記念したライブを開催するなど、ファンとの関係をより強固にする姿勢を示しています。また、2024年には新たなアルバムのリリースを予定しており、これからの活躍が期待されます。

【最後に】

SHAZNAの歴史は波乱万丈ですが、彼らの音楽に込められた情熱は変わらず、多くのファンに愛され続けています。その独自のスタイルと音楽性は、今後も日本の音楽シーンに影響を与え続けることでしょう。

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