SHONEN CHRONICLE

GENERATIONS from EXILE TRIBEの5枚目のオリジナルアルバム『SHONEN CHRONICLE』は、2019年11月21日、グループのデビュー7周年という記念すべき日にrhythm zoneよりリリースされました。ベストアルバムを含めると通算6作目となる本作は、前作『涙を流せないピエロは太陽も月もない空を見上げた』から約2年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバムです。

CD、DVD、Blu-rayの3種類を組み合わせた計5形態でのリリースとなり、いずれの形態にも同じ内容のCDが収録されています。初回生産限定盤には、CDとDVDまたはBlu-rayに加え、著名なポップアーティストである田名網敬一氏監修による100ページにも及ぶフォトブックが封入されています。さらに、ディスクはピクチャーレーベル仕様となっており、通常盤も田名網氏によるジャケットデザインが採用されています。これらの限定仕様は、コレクターズアイテムとしても高い価値を持つと言えるでしょう。

アルバムには全17曲が収録されており、その中には5枚のシングル曲に加え、映画『午前0時、キスしに来てよ』の主題歌である「One in a Million -奇跡の夜に-」、白濱亜嵐が初めてサウンドプロデュースを担当した「心声」、そして数原龍友のソロ歌唱曲として映画『HiGH&LOW THE WORST』の劇中歌「Nostalgie」など、多彩な楽曲がラインナップされています。楽曲の多様性は、グループの音楽的な幅広さを示すものであり、聴く者の心を掴む魅力的な要素となっています。

特に注目すべきは、「One in a Million -奇跡の夜に-」のミュージックビデオです。箱守惠輔監督がメガホンを取り、女優の見上愛が出演するこのミュージックビデオは、MTV Video Music Awards Japan 2020において最優秀アートディレクションビデオ賞を受賞するなど、高い評価を獲得しています。映像作品としても高いクオリティを誇り、楽曲の世界観をより深く堪能できる一助となっています。

収録楽曲には、これ以外にも、CMソングやアニメ映画主題歌など、様々なタイアップ作品も含まれており、幅広いリスナーにアピールする構成となっています。それぞれの楽曲が持つ個性を活かしながら、アルバム全体として一つのストーリーを紡ぎだしている点も、この作品の魅力と言えるでしょう。

『SHONEN CHRONICLE』は、単なる楽曲集ではなく、GENERATIONS from EXILE TRIBEの音楽性、表現力、そしてグループとしての成長を凝縮した作品であり、多くのファンに長く愛されるアルバムとなるでしょう。様々な要素が複雑に絡み合いながらも、統一感のある仕上がりとなっており、まさに「クロニクル（年代記）」というタイトルがふさわしい、充実した内容となっています。各楽曲の制作陣も豪華で、国内外の著名なクリエイターが参加し、高水準なサウンドクオリティを支えています。これらの要素が相乗効果を生み出し、聴き応えのあるアルバムに仕上がっていると言えるでしょう。

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