SIEワールドワイド・スタジオ

SIEワールドワイド・スタジオの概要と沿革

SIEワールドワイド・スタジオ（SIE WWS）は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント（SIE）が運営するゲームソフトウェアの開発子会社及びスタジオをまとめた名称です。この組織は、各スタジオがPlayStationプラットフォーム向けのゲームソフトを企画・製作する際の経営戦略を管理・指導しています。

設立は2005年で、当初のプレジデントはフィル・ハリソン氏でした。すると同年、人気シューティングゲーム「キルゾーン」シリーズを開発するゲリラゲームズが買収され、社内の強化が図られました。また、同年はスポーツゲームを手掛けた989スタジオの閉鎖も行われています。

沿革

SIE WWSは、設立から現在に至るまで多くの開発スタジオを経営し、その各スタジオの買収や統合、閉鎖を進めてきました。以下に、主な出来事を年ごとに整理してみましょう。

2006年

ジッパーインタラクティブを買収し、同社が開発したソーコムシリーズの強化を図りました。

2007年

モーターストームシリーズで有名なエボリューションスタジオと、家族向けゲームを手掛けるビッグビッグスタジオがともに買収されました。

2008年

フィル・ハリソン氏が退社し、吉田修平氏がプレジデントに就任しました。この時、スタジオ間の統合や新たなブランド戦略が求められる中でのリーダーシップが期待されました。

2010年代の進展

2010年には、リトルビッグプラネットシリーズの開発元であるメディアモレキュールを買収、次いで2011年にはインファマスシリーズを開発したサッカーパンチプロダクションズを迎え入れました。これにより、SIE WWSは更なる成長を遂げていきました。

2016年の変革

大きな変化は2016年に起こり、SCEとSNEIが統合し、新しい組織体制がスタートしました。このとき、SIE WWSが設立され、ゲーム開発に注力することが改めて掲げられました。また、スマートデバイス向けに開発するフォワードワークスも同時に立ち上げられました。

2020年代の動き

2020年には、マンチェスタースタジオが閉鎖され、PlayStation Studiosのブランドが発表されました。この新ブランドは、真のPlayStationのエクスペリエンスを提供することを目的とされています。2021年以降も、さまざまなスタジオの買収が続き、多くのインディーゲームクリエイターの支援が行われています。

2023年の展望

2023年には、Firewalk Studiosの買収が発表され、マルチプラットフォーム向けにゲームを開発する意気込みを見せています。一方で、Pixelopusが閉鎖されるなど、スタジオ運営には変化も見られます。

まとめ

SIEワールドワイド・スタジオは、ソニーのゲーム事業において重要な役割を果たし、プレイステーションプラットフォーム向けのゲーム開発の中枢を担っています。今後も、その革新的な取組みと新たな才能の発掘に注目が集まるでしょう。

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