SINGLES (米米CLUBのアルバム)

『SINGLES』は、米米CLUBが1987年6月21日にCBS・ソニーからリリースした企画ベストアルバムです。このアルバムは、レコードからCDへの移行期という音楽業界の大きな変革期に発売されました。

当時、レコード（ドーナツ盤）からCDへの移行が急速に進んでおり、それまでレコードで発売されていたシングル曲がCDで聴けるようになる一方で、まだCD化されていない楽曲も多く存在していました。『SINGLES』は、そうしたCD化されていなかったシングル曲をまとめた、まさに時代のニーズに応える形で企画されたベストアルバムです。

アルバムジャケットには、人物がレコードを投げ捨てているイラストが描かれています。これは、レコードが廃れ始め、代わりにCDが普及していくという、当時の音楽業界における大きな変化を象徴的に表現したものです。音楽ファンにとっては、レコードからCDへと移行する時代の流れを感じさせる、印象的なジャケットデザインと言えるでしょう。

『SINGLES』は、米米CLUBの初期のシングル曲をまとめて聴くことができる貴重な作品であるとともに、当時の音楽業界の状況を反映した歴史的なアルバムとしても重要な意味を持っています。レコードからCDへとメディアが移行する過渡期において、アーティストがどのように作品をリリースしていたのか、その一端を知ることができる資料としても価値があるでしょう。

収録曲は、米米CLUBの初期のヒットシングルを中心に構成されており、彼らの音楽的なルーツや初期のサウンドを堪能することができます。また、このアルバムをきっかけに米米CLUBのファンになったという人も少なくないでしょう。音楽史における重要な転換期に発売されたこのアルバムは、単なるベストアルバムというだけでなく、時代の記録としても捉えることができるでしょう。

『SINGLES』は、米米CLUBのファンはもちろんのこと、1980年代の音楽シーンに興味がある人にとっても、ぜひ聴いてほしいアルバムです。当時の音楽業界の変革を肌で感じることができる、貴重な一枚と言えるでしょう。

なお、このアルバムには、CT（カセットテープ）版とCD版が存在します。当時の音楽メディアの変遷を物語る、興味深い事実と言えるでしょう。

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