SNOW BOUND LAND

SNOW BOUND LAND：凍てつく運命と、温もりを呼ぶ物語

2013年11月21日、オトメイトよりPlayStation Portable向けに発売された恋愛アドベンチャーゲーム『SNOW BOUND LAND』は、アンデルセン童話『雪の女王』を大胆にアレンジした、魅力的な世界観と個性豊かなキャラクターが織りなす物語です。

ゲームシステム：危険度と時間との闘い

本作は、単なる恋愛アドベンチャーゲームの枠を超えた、独自のゲームシステムを採用しています。プレイヤーの選択によって変化する「危険度」パラメーターは、100％に達するとゲームオーバー。緊張感あふれる展開が、プレイヤーを物語へと引き込みます。

さらに、時間制限のある選択肢も存在。限られた時間の中で、最適な選択を迫られる場面も数多く、プレイヤーの判断力が試されます。好感度システムも搭載されており、特定のキャラクターとの親密度が上がると、特別なアイキャッチが表示される演出も用意されています。ただし、立ち絵が表示されていない状況下では、アイキャッチは表示されません。

ストーリー：鏡に映し出された、歪んだ世界

主人公である孤児のゲルダは、幼馴染のカイと共に平和な日々を送っていました。しかし、ある日、カイが拾った不思議な鏡が割れたことをきっかけに、彼らの運命は大きく変わります。鏡から放たれた光に包まれた後、彼らの心身に異変が起こり始めます。

カイは冷酷な性格へと変化し、ゲルダは並外れた怪力を持つように。そして、ゲルダの周囲の人物たちも、それぞれ奇妙な能力や変化を遂げていきます。この事件をきっかけに、ゲルダはカイを取り戻すため、そして、自分自身と周囲の人々の異常を元に戻すため、危険な旅に出ることになります。

登場人物：それぞれの過去と葛藤

本作には、魅力的で個性豊かなキャラクターたちが数多く登場します。

主要人物:

ゲルダ:主人公。孤児であり、鏡のせいで超人的な怪力を持つようになった。
カイ:ゲルダの幼馴染。鏡の影響で冷酷な性格に変貌。
オルヴァ:病弱な青年。鏡の影響で、触れたものを腐らせてしまう。
アージェ:旅人。鏡の影響で、自分の意思に反する言葉を口にしてしまう。
クラエス:ゲルダの幼馴染。料理人で、鏡の影響で他人の悪意を感じ取れるようになった。

白の世界:

雪の女王:白の世界を治める女王。
イヴァン:雪の女王の部下。人間不信。

悪魔:ゲルダをからかう謎の存在。

赤の世界:

リーゼロッテ:赤の世界の魔女。強大な力への渇望を抱く。
ウィル:リーゼロッテの世話人。皮肉屋。
リディア:ウィルの妹。兄に盲目的に従う。

黄色の世界:

アルフレッド:カイに瓜二つの王子。ナルシストで、自分より目立つ者を嫌う。
ナタリア:黄色の世界の王女。几帳面で時間に厳しい。

緑の世界:

フィネ:山賊の娘。
ベイセル:フィネの仲間である山賊。

これらのキャラクターたちが織りなす複雑な人間関係と、それぞれの抱える心の闇、そして、鏡の呪いを解くための旅路は、プレイヤーに深い感動と余韻を与えてくれるでしょう。

音楽と関連商品

ゲームを彩る音楽も魅力の一つです。オープニングテーマ「氷の城」とエンディングテーマ「陽のあたる季節」は、canoueが歌い上げ、ゲームの世界観をさらに深めています。また、ドラマCDや公式アートブック、ノベライズなど、関連商品も豊富に発売されており、ゲームの世界を余すことなく楽しむことができます。

『SNOW BOUND LAND』は、美しいグラフィック、奥深いストーリー、そして魅力的なキャラクターたちが織りなす、忘れられない恋愛アドベンチャーゲームです。 一度プレイすれば、その世界観に魅了されること間違いなしでしょう。

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