「SNOWBIRD」は、日本の歌手、
麻倉未稀(あさくら みき)によって1982年
11月21日にリリースされた、通算4枚目となる
シングルレコードです。発売元は
キングレコード内のCRYSTAL BIRDレーベルでした。
概要
本作は、
シングル発売から約2週間後の1982年12月5日に発表された同名アルバム『SNOWBIRD』に先行してリリースされた楽曲です。特筆すべき点として、A面とB面に収録された両楽曲「SNOWBIRD」および「コルシカの風」の作詞を、
麻倉未稀さん自身が手掛けていることが挙げられます。
表題曲「SNOWBIRD」
タイトルチューンである「SNOWBIRD」は、自身の夢を追い求め、遠い場所へ旅立つことを決めた恋人との別れを受け入れる女性の複雑な心情を切々と歌い上げたバラードです。歌詞には、愛する人の新たな門出を応援したい気持ちと、離れてしまうことへの切なさや寂しさが織り交ぜられています。
タイトルの「SNOWBIRD」は、日本語では「雪ほおじろ」と訳される鳥の名前を指します。この言葉を楽曲のテーマに選んだ背景には、麻倉さん自身の特別な思いがありました。
麻倉さんは、ジャズピアニストとして知られる
ボブ・ジェームス氏の楽曲「スノーバード・ファンタジー」を耳にした際に、「スノーバード」という言葉の持つ響きやイメージに強く惹きつけられ、いつかこの言葉を主題とした詞を書きたいと長年心に温めていたといいます。念願叶って完成したこの楽曲について、麻倉さんは「メロディーもアレンジも、まさに自分が思い描いていた通りに表現していただけました」と語っており、サウンド面も含め、自身のイメージ通りの仕上がりになったことに満足している様子がうかがえます。
楽曲の制作には、作曲に高瀬政彦氏、編曲には
大村雅朗氏が携わりました。
大村雅朗氏による繊細かつ叙情的なアレンジが、歌詞の世界観をより一層際立たせています。
B面曲「コルシカの風」
カップリング曲の「コルシカの風」は、そのタイトルが示す通り、地中海に浮かぶ美しい島、
コルシカ島を舞台にした情熱的なアバンチュールを描いた楽曲です。異国情緒あふれる開放的な空気感と、ドラマティックな恋愛模様が歌詞に込められています。
この楽曲の作詞を手掛けるにあたり、麻倉さんはスペインの国民的歌手である
フリオ・イグレシアス氏の音楽世界を強く意識したと明かしています。彼の歌が持つ、大人のロマンティシズムや情感豊かな表現を自身の詞作に取り入れようとした意図が感じられます。作曲は表題曲と同じく高瀬政彦氏、編曲は
若草恵氏が担当しました。
収録曲
タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|
:---- | :- | :- | :- | :-- |
1. SNOWBIRD | 麻倉未稀 | 高瀬政彦 | 大村雅朗 | 3:43 |
2. コルシカの風 | 麻倉未稀 | 高瀬政彦 | 若草恵 | 4:12 |
脚注・出典・関連項目・外部リンク
※本項目の記述は提供された情報に基づいています。出典や関連項目、外部リンク等の詳細については、別途参照ください。