SOLiVE China

『SOLiVE China』：中国・台湾向け気象情報番組

ウェザーニューズ（WNI）は、2011年1月1日から3月10日までの期間、中国と台湾を対象とした気象情報番組『SOLiVE China』（ソライブ チャイナ）を放送していました。本番組は、千葉市美浜区の幕張テクノガーデンにあるウェザーニューズ・グローバルセンター内の特設スタジオから生放送で行われていました。

『SOLiVE China』は、『SOLiVE24』内で放送されていた『SOLiVE Asia』のリニューアル版として誕生しました。2010年12月29日放送の『weathernews LiVE』において、このリニューアルと、韓国向け番組『SOLiVE Korea』との分離が発表されました。これに伴い、『SOLiVE Asia』は2010年12月31日放送分をもって終了しました。

番組は現地時間20時から21時という放送時間に変更され、『SOLiVE Korea』と完全に分離された独立番組としてスタートしました。放送は、ウェザーニューズの韓国語・中国語（繁体字）版サイトと、PC用閲覧ソフトウェア『ソラマド』（Ver.5.00以降）を通して行われ、番組内容は全て韓国語と中国語で配信されました。

『SOLiVE China』で使用されていたテーマBGMは、『SOLiVE24』の番組『SOLiVE ムーン』の楽曲を中華風にアレンジしたものでした。これは『SOLiVE Korea』で使用されているアレンジとは微妙に異なっていました。一方、番組のインターバル音楽やジングルなどは、『SOLiVE24』と共通のものが使用されていました。

番組内で興味深いのは、日本時間の21時30分頃から行われていた、『SOLiVE ムーン』とのクロストークです。『SOLiVE ムーン』のスタジオと中継で接続し、両番組のキャスターが会話するこの企画は、番組に独特の国際色を加えていました。

『SOLiVE ムーン』のキャスターが日本語で話しかけると、『SOLiVE China』のキャスターは中国語で返答する、というスタイルが基本でした。ただし、『SOLiVE China』のキャスターは日本語も理解していたため、円滑な会話が成立していました。このクロストーク企画は、2011年3月10日まで継続されました。

しかし、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により、『SOLiVE China』は放送を休止しました。その後、中華圏向けのウェザーニューズのサイトから番組へのリンクが削除されたため、事実上番組は終了したものと見られています。

番組のキャスターは、11期台湾おは天の應潔（YING Chieh、チェイ）が務めていました。彼女は、16期台湾版おは天キャスターとしての経験も持っていました。

このように、『SOLiVE China』は短期間ながらも、中国と台湾の視聴者に向けて気象情報を提供し、日本とアジアの気象情報番組の連携という点でも注目に値する番組でした。番組の終了は、東日本大震災の影響が大きく、その影響力の大きさを示唆しています。

もう一度検索